第12話 生徒会の学園改革と和希の芝居
今から初の生徒会の会議。
「今から、生徒会会議を始めていきまっしょう!」
「始めま~す!」
生徒副会長は、大悟。そして、書記は、真一、介司、松之助、源太郎、そして、
直樹。海賊軍団の中枢がキレイに収まっている。直樹は、幹部ではないものの、
入ってからの働きが恐ろしい恐ろしい。というわけで、メンバー入りだ。風馬は、
メンバーにはなれなかったがデジタル担当になった。
「失礼しま~す。3年の前生徒会書記の、松井田晴斗で~す」
「あ?何だ?」
「僕、ちょっとコチラに仕えたいと思いまして・・・」
「は、はあ・・・」
「前生徒会の閣僚なわけなんで、役に立てると思うんですよ」
「前生徒会の役員な。閣僚ではない」
「は~い、ただの間違いですよ。それは。それはさておき、僕もアイデアを
出そうと思って。いきなりの学園革命とかどーでしょ?」
「ふむ、それは?どういう?」
そんな会議を見ていると、1通の知らせ。
「なんだって?!すぐ行く!」
風馬は、1人で走り出した。
和希の親友の那賀益男に連れられて、風馬は、裏庭を走る。そこにいたのは、
和希!!だが、立っているのではない。倒れている。
「どうしたんだ?か~ず~き~」
「和希は、誰かにやられて、倒れていた」
「そんな・・・もしかして?もしかしてまさか?」
反和希同盟のメンバーかも知れない。風馬は直感した。
「誰にやられたんだ?こいつは」
「確か、『逆賊、覚悟ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』と言われて殴られたらしい
けど。でもそれだけじゃわかんないね」
「いや、分かるかもよ?逆賊って言ったってことは、和希の改革を恨んでいたって
こと。つまり和希を恨んでいる人だ」
考えられるのは、海賊軍団メンバー、反和希同盟メンバー、そして、学園の恨む
学園の生徒だ。するとすると・・・
ガバッ! 和希が急に起き上がった!
「ふっ~、見事に騙されてくれてよかったよ。益男、ありがとな」
そして、和希は、敷地外に向かって走り出した。和希は、学校を脱走した。
次の日、2つの衝撃の知らせを風馬、直樹、大輔は聞く。1つは、
生徒会メンバーが打ち立てた方針だ。晴斗が考案したらしい。それは――
・現校長、教頭、理事長を廃し、新たな校長、教頭、理事長を立てる
・反発する教師がいたら、コチラも廃す
・学校から、かなりの費用で、学校の修築工事を進める
・校則をかなり緩和する
この4つだった。
「ちょっとこれはちょっとあのヤバいんじゃない?」
晴斗に聞くと(晴斗は、風馬と同じ組だよ)、
「いや、だって今の校長、教頭、理事長だったら、生徒の自由も聞かない悪いやつ。
しかも、少し苦しいことを経験したら将来役立つはず、と言って、余分な取り締まり
を行い、自身は生徒がやってはいけないということをたくさんしてるんだよ!」
う~ん、分かったし、そう思うとこはあるんだけど、ちょっとやりすぎかな・・・。
そして、もう1つの衝撃、それは、「和希が失踪した」ということだった―――—
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