第10話 生徒会長選選挙
というわけで、みんなは、着々と宏太の選挙の準備をしていた。そして、僕の
アイデアである、LINEのグループも完成。グループ名は、「学校転覆部」
ネーミングセンスがやはり・・・。何かね・・・。それでも、少しずつ入部希望者が
集まっている。今では、海賊軍団メンバーを含め、16人。まあまあかな。でも、
当然投票は、投票用紙に名前を書かないので、学校の方向に不満を持つ人が投票して
くれるだろう。作戦もしっかり作り、演説の練習もバッチリ。あとは選挙を
待つのみ。めちゃくちゃ楽しみ~!
そして、待ちに待った生徒会長選挙がやってきた!あとは、練習通り演説をする
などするだけ!行ける!行けるよ!学校の在り方を変えるんだから、海賊軍団13人
全員がものすごい緊張感を募らせている。すると・・・
「お前ら、全員武田の支持だろ?絶対敗れるぜ。そんなヤンキーが選ばれたら
ヤバいだろ。こっちは、正義の滝澤潤先輩だぜ?結果は分かり切ってるけど」
「いやだから、お前らや校長の方向性が悪いから、生徒は反感するばかり
じゃないか。だ~か~ら、生徒のこともきちんと考えている、武田宏太の勝ちだ!」
和希の言いがかりに、平然と直樹が答える。
「まあ、どうせ負けるだろうけど、かすかな希望も君らにとっては捨てられないん
でしょ?当選できたらいいですね~。君らにとっては~。ま、それだったら、
転校生続出でしょうけどね~。結果別の意味で廃校でしょうね~」
「そうでしょうね~。人殺しする学園なんかいたくなくなるでしょうね~」
現生徒会組の挑発。それに、みんながかかろうとするが、もうすぐ始まるので、
殴り合うことをやめた。和希意外。和希は、1発ずつ、僕と直樹、大輔を
ポカ、ポカ、ポカ。
「イッテ~な~。コノォ~!」
そして、直樹と大輔が平然と殴り返す。だんだん2人は、ヤンキーっぽくなって
きてる。まったく~。
ついに、開始。まずは演説。相手の候補、滝澤潤から。それが終わると、
宏太に。
「というわけで、僕は今の方向性を廃し、新しい生徒に好かれる学校に僕らが
作り変えます!どうか、この武田宏太を応援してください!!」
お、バッチリだ!いいんじゃない?そして、投票のお時間。1年生、2年生、
3年生、そして、高等組の1,2,3年の投票で投票終了。海賊軍団メンバーみんなが
ソワソワソワソワ。今日の放課後の集会で結果発表される。
キーンコーンカーンコーン 授業の終了。そして、生徒会長選挙の結果発表。
現生徒会副会長の、神田梨花から、生徒会長選挙の結果が発表される。
「今回の生徒会長選挙の勝者は・・・」
心臓の音が高鳴る。ドクドクドクドク。お願いだぁ~。
「た、た、滝澤潤さんです・・・!」
「ヤッタ~!!」
学校が湧いた。海賊軍団メンバーは、しょぼくれている。
「ちょっと待ちなさい。今回の当選者は武田宏太さんだったはずでしょ?」
そこには、厳しいことで有名な理事長——!
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