第7話 南斗と
ああ、どうしようかな?本当は、カツカレーなんて食べてないのに。カフェテリア
にカツカレーがあるのは、ホントだけど。どうしよ。これでバレたら大輔も敵に回る
ってことだよね?大輔を敵に回したら面倒だしな・・・。すると、こんな話し声が。
「おいおい、聞いたか?平塚会長が、病院に行ったらしいぞ」
「なんで?病院?検診とかじゃないの?」
「それが、そうじゃなくって。裏庭に倒れてて、それが骨が8か所も折れてたん
だって。それで入院だ。これちょっとヤバくない?噂では、海賊軍団のせいとか」。
うっわ、ヤッバ。生徒会長を殺害したみたいなことになってるじゃん。これ絶対に
戦いになるやつよ。もうダメだ。僕も、みんなも。海賊軍団解散じゃないの?
急げ!宏太リーダーに報告しなきゃ。
海賊の秘密基地の階段をどんどん駆け上がっていった。
「宏太リ~ダ~!!あれ?いないの?」
そこには、宏太はいない。1階にいたのは、頼久と松之助がいただけ。3階は
よく知らない。それで、3階を見に行くと、いたのは、南斗1人だけ。
「南斗君、みんなはどこにいるの?リーダーに話があったんだけど」
「宏太リーダーに?何を?」
「えっとね、平塚快が全身のうち、8か所も骨折って、入院中だって言うから
ヤバいと思ってな」
下級生に対しては、ちょっとはヤンキーっぽい(?)振る舞いができるんだ。
「それについてなんだけど、今宏太リーダーが選挙に出る準備してますけど?」
「は?選挙?」
「生徒会長の選挙に決まってるでしょ?宏太リーダーがまずは、生徒会長になって
学校の切り崩しを図る。そして、最後の1撃で、学校をぶっ潰すと」
「生徒会長に立候補ね・・・。生徒会長か・・・。いいのかな?大丈夫か?」
「それより、風馬さんに話したいことがある」。
「何々?もしかして・・・」。
「そう、姉ちゃんに聞いたんだよね。いろいろ困ってるって。風馬君が僕と話したい
って言ってたと」
ああ、そういえば、優奈に言ったな。南斗に言っててって。それで言ったのか。
でも、今そんなに気乗りしないんだよな・・・。
「それで、話したいことって何?」
「それは・・・。あのさ、海賊軍団ってこれでいいと思うか?」
「どういうことだい?」
「だってさ、校則違反・・・いや、法律違反までしてるわけでしょ?もっと、純粋で
良い方法で、学校転覆させよう。警察でも来るんじゃないかと思って。
そうなれば、僕らは少年院送致までなる可能性も・・・。このままでいいと思う?
まあ、生徒会長になっていい方法で、学校転覆、なら喜んで参加するけどね」
「ふぅ~ん。なるほどね。案の1つにはなるかな。んじゃ、宏太リーダーが帰って
きたら早速お知らせする?」
「そうなるかな。あともう1つ。和希っていう友達が生徒会にいて、今僕とバチバチ
で、それで何とかする方法がないかな?って思って」
「ああ、それなら――」
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