第10話 レベル上げの日々 前編
その翌日はマートさんと今後のことについて詳しく話をすることになった。マートさんは僕の正式な担当に選ばれたそうで変則的ではあるがほぼ僕専属の受付とのこと。今までで一番の笑顔で説明されたのでおそらく迷惑ではないのだろう。
マートさんの仕事の中には遊び人の職業に理想の状態で就いた僕という存在を記録する仕事も含まれている。協会が過去の資料を詳しく調べたところ、過去に成し遂げた記録の無い状態だったのだ。そのため僕は被検体と言うと聞こえが悪いが成功例として記録を取ることになった。ステータスに変化があればなるべく報告してほしいとのこと。
僕としては昨日見せてしまった時点で隠すことがなくなってしまったのでこれといった抵抗がない。僕の予想では今後レベルが上がること以外では変化がないように思うのだ。それにしても、いつの間に短い時間で膨大な資料を調べ切ったのだろう?僕が知る職員の人はほわほわしていることが多いのだがみんな出来る人だったのだろうか?う~ん?思い返してみるがそんな雰囲気は感じない。
話を戻そう。マートさんと話した内容は多岐にわたる。一番身近なこととしてはジョブではない職についてだ。今までの僕の低いステータスでは戦闘職としては不安が残っていたが今回、ライム・エリクシールの著書を実行したことで戦闘職としても見劣りしないステータスの上昇値となった。探索者協会の戦闘職としての基準としても多きく上回る上昇値だ。
僕は正式に探索者協会の戦闘職としてのライセンスカードを貰い受けることになる。ランクは一番下からスタートなのでGからのスタート。それに伴い見習い人になってから中断していた探索者協会でのバイトはここで終わりとなる。
ランクはA,B,C,D,E,F,Gの七段階の階級にわかれている。ランクの上げ方は探索者協会への実績によって上昇する。その審査内容は明かされておらず、ある日唐突にランクの上昇が告げられる形だ。戦闘職に所属する人の予想としてはクエストの達成具合や納品物の内容などではないかといわれている。どちらにしても詳しいことは分からないので狙ってランクを上げることは難しい。
戦闘能力に関しては基準として分かりやすいダンジョンが存在するためランクとは別で判断されることも多い。他にも過去の依頼実績や習得した技能の資格によって判断することになる。
ランクを上げることの利点は信用性だろう。高ランクの探索者であるほど協会の信頼が厚い証になる。特別な依頼や仕事が受けれるようになり国の重要資料の閲覧権利が与えられることは有名な話なのだ。その分稼ぎも多く高ランクの者は裕福な暮らしができるため探索者や同じような職業である冒険者になる人は多い。
信頼が国を越えて厚い分責任もそれ相応に重くなる。冒険者、探索者どちらでも言えることだが信頼を裏切るようなことがあればすべてが敵になると考えても間違いではない。長くこの職業を続けている古参の者ほど高ランクに対する憧れが薄れてくることはよくある。
話は変わるが時折でてくる冒険者と探索者の違いはダンジョンを専門にしているか否かだ。
探索者はダンジョンの多い都市ならではの職業となる。ダンジョンに潜り様々な素材や報酬を獲得し地上で売るのが主な仕事となる。
冒険者はダンジョン以外の秘境や魔境、辺境などの貴重な素材の採取、危険な魔物の討伐や必要素材としての討伐が主な仕事となる。国の警備、防衛組織とは違い依頼を受けて自己判断で動くことになる。依頼は冒険者のまとめ役である冒険者ギルドに届けられ集められる。
冒険者と探索者は国に縛られないという形で共通であり主な収入源の違いから名前が分かれている。どちらの場所でも活動する人は冒険者、探索者、両方のライセンスカードを持っている人も多い。
僕は後々の予定として冒険者でも登録しようと考えている。理由としては単純で強さを手に入れたら外を見てみたいと思ったからだ。今までは強さが手に入らなかったので考えてもいなかったが今の僕は探索者協会も戦闘職として認めてもらえる程度には強さがある。なら、この都市だけでなくもっと広い外を見てみたい。本で少し読んだだけでも外への憧れを感じていたのだ。行けるかもしれないと思ったら果然行きたくなる。
そのためにはレベル上げが大事だ。試しのダンジョンを踏破したという経歴は冒険者でも通用する。試しのダンジョンほど分かりやすい強さの基準はない。
マートさんと話したのは主にこれらの注意事項や規則の確認だ。バイトで知っていたとしても再確認は大事である。
他に話したこととしてはパーティーを組むのか、武器は何を扱うのか、職人職でも仕事を受けるのか、などの話し合いをした。僕のジョブの特殊性からくる話し合いがほとんどだった。
パーティーは組む相手がいないため考えていない。ダンジョンで苦戦するまではソロで活動したいと考えている。もっとも苦戦したとしても自力での解決策を模索してからにしようと考えているので実質組まないことになると思う。
武器は全て試そうと思っている。僕の思いついていることが成功すれば複数種類の武器を一度の戦闘で使うことが出来そうなので選り好みせずに試したい。僕のジョブの利点は戦闘スタイルをスキルに縛られないことだ。この利点を最大限に生かせるように努力したい。
職人職に就いては考え中だ。出来ることが増えればそれだけ生活しやすくなるが見習い人期間で共通して痛感したことがある。分かっていたことだが物を作るということは一朝一夕で出来るものではない。大道芸人の師匠の教えを活用すれば多少は時短できるかもしれないが良品を作ることはできないだろう。これに関してはレベルを上げ切ってから考えたい。
その後も話し合いは続く。大事な話し合いは資料にまとめ早々に終わった。僕のジョブについてもそう時間がかからずに終わりその後は雑談の時間になった。マートさんを含めた職員の人が僕の将来をどう考えていただとか、僕が見習い人として訪れた職場の人たちがよく僕について聞いてくるだとか、僕が自分のことで手一杯で知らなかったことを話してくれた。長々と会話が続き最後には写真会になっていた。いや、なぜだ。
昼が回っていたこともありマートさんと昼食をとるまではそんな可笑しなことにはなっていなかった。午後を回っても話は続く。ちょいちょい大事なことも話しているので終わるわけにはいかないのだ。もしかしたらこれが罠だったのかもしれない。夕方を過ぎたぐらいから他の職員さんも話し合いに参加するようになる。その手には自作の服を持参して・・・。
ここからの記憶は酷く曖昧だ。僕は渡される服を機械的に受け取り『チェンジ』に登録していく。そして、着替えては要望どうりのポーズをとり写真が撮られる。これの繰り返しだ。
悟りを開くしかなかった。心を無にするしかなかった。僕は人形だと言い聞かせるしかなかったのだ。
翌朝、僕は登録された服の数々を戦慄し二度寝をした。
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とんだ災難にあったが気を取り直すことにする。武器に関して僕が思いついた活用法は『チェンジ』を使った方法だ。
『チェンジ』は生活魔法の最後の項目に覚えた魔法だ。この魔法の目的は早着替えすること。
メイドとして生活するうえで自身の時間は最小限にしなければならない。それは朝の身だしなみを完璧かつ最速で行うという矛盾にした行為だ。その矛盾を実現するために開発されたのが生活魔法『チェンジ』である。(『メイドの嗜み 生活魔法編』より抜粋)
この『チェンジ』は最後に習う魔法ということもあり他の生活魔法に比べて習得が二番目に難しかった。習得方法は亜空間を認識し独自の固有空間を作成、固定、収納、登録にある。
まず、亜空間の認識は五感ではできない。魔力を操作し魔力経由で空間と重なるように隣接する亜空間を認識するのだと書かれている。正直、意味が分からなかった。他の生活魔法の習得方法もなかなかに破天荒だったが亜空間に関してはまず理解するところから苦労することになる。僕はどうにかこうにか本に書かれている奇抜なことも全て試し亜空間を認識することができた。
固有空間の作成、固定は亜空間を認識さえできれば自身と常に隣接している亜空間を操作、拡張することでこれまでよりも比較的簡単に出来る。次の収納、登録は作成した空間を隅々まで掌握し自身の思いどうりに操作できるようになれば自然と出来るようになる。
後は紐付けされた演唱をトリガーに魔法を発動することで『チェンジ』が完成する。完全習得は演唱を必要とせず最小限の魔力操作で出来るようになることである。
この『チェンジ』を散々使わされたことでこの魔法の根幹となる技術を朧気ではあるが理解できた。
それは収納空間だ。『チェンジ』の登録作業は取り出しやすいようにしているだけに過ぎない。収納できるものはこれといって制限がなかったように思う。何度思い返してみても本には制限に関する説明はなかったし実際に使っている収納空間にもそんな制限を感じない。
収納空間に関しては僕の魔力量に比例するように拡張されている。だからか今まで登録限界を感じることはなかったのだ。
長々と話したが何を言いたいかというと武器も登録できるのではないか?あれだけ統一性のないコスプレ衣装を無意識の内に小道具と一緒に登録していたのだ。小道具が登録できて武器が登録できないことなどないと考えた。
結果は成功。『チェンジ』を発動することで両手に装備している武器が瞬時に変化する。短剣から片手剣、二刀持ちから両手持ちの大楯と瞬時に変化することができた。
これは怪我の功名なのかもしれない。僕だけであれば『チェンジ』をこんなにも多用することはなかった。普段着も二、三着で十分だし『クリーン』を習得しているので着た切り雀でも汚くはならない。
あの着せ替え地獄を経験していなければ『チェンジ』の可能性に気づかなかったかもしれないのだ。感謝するべきなのかもしれない。いや、でもあの迫力は恐怖しか感じないのだがどうすれば・・・・。うん、忘れよう。そうしよう。
『ヒール』、『チェンジ』と生活魔法には可能性が眠っているように思う。普段から常識に囚われずに様々なことを試していきたいと思う。これで〆る。過去には囚われない様に!
武器に関して残った問題は費用が嵩張ることだがこれは仕方がない。少しずつ武器を購入してレンタル品から変えていこうと思う。
災難のあった翌日は『チェンジ』についての考察や実験、戦闘訓練と思考がそれながらも一日中繰り返して時間が過ぎていった。
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~レベル上げの日々は毎度ながらダイジェストでお送りします~
レベル上げ再開一日目
朝一からダンジョンに挑戦する。一階層から初め昼前には10階層にたどり着く。11階層から出現する小型亜人種を苦戦することなく討伐していきその日は17階層まで進み終了する。
レベル17
二日目
朝一から始まり午前中で一気に1階層から15階層まで進める。16階層から出現する魔物は大型亜人種。ホブゴブリン、ハイコボルト、オークとどれも昨日の時点で討伐できていた魔物ということもあり苦戦することなく進む。今日は稼ぎも考えて三種類の中で高く売れるオーク肉を多めに討伐し20階層で終了する。
レベル20
三日目
20階層に転移で飛び、今日の探索をスタートする。21階層から出現する魔物は小型動物種の魔物。5階層までの魔物とは変わりそれぞれの得意分野に特化する形で進化を遂げた魔物が出現する。角の生えた兎、棘の甲羅を持つ亀などは地上でも見ることのある個体だがダンジョン内ではさらに多岐にわたって進化した個体が存在する。
兎の魔物だけでも脚部がアンバランスに異常発達した個体、前歯以外にも鋭利な歯を備えた個体、足の爪が一体化し一本の鋭い刃を振り回す個体、など戦闘に特化した個体や明らかに生物として間違った方向に進化した個体など複雑怪奇だ。
兎なのになぜ跳躍を捨て、突進に特化したのだろう?脂肪を増やして防御に特化した兎もいた。何がどう関わって進化したのか予想ができない。そのせいで何に警戒して戦えばいいのか毎回考えることになる。
亀の例では甲羅を脱ぎ捨てた高速移動する魔物がいた。はじめ遭遇した時、その魔物を亀とは分からなかった。討伐した後よく観察して初めてわかるほどだ。アイデンティティーを捨てたらトカゲと区別がつかない。
他にも様々な魔物がいた。そのためここから先のダンジョンでは細かな分類が難しく、資料に無い不思議個体も多くみられるようになる。戦闘方法も個体それぞれにある為これまでの様にサクサクと進むことは難しいだろう。
素材採取はそこそこに階層を進めることを優先することにした。昼を過ぎたぐらいに25階層に到達。その日は換金用の素材集めを残りの時間で採取することになる。
レベル25
四日目
25階層に転移で移動。26階層からは大型動物種の魔物が出現する。やはり、個体は多岐にわたり小型な魔物よりも力が強いため必要以上に攻撃を警戒しながら進めることになる。
片方の腕が異常発達した熊の魔物、サーベルタイガーのような見た目なのにイヌ科の魔物、頭でっかちになり行動に難があるが魔法特化した猫?と自分で言っていて理解に苦しむ魔物も現れた。
もちろん正当な形に進化した魔物もいる。純粋に身体能力を上げるために筋肉質になった魔物や自身の武器である牙や爪に属性魔力を帯びるようになるなど普通に厄介な進化を遂げた魔物の方が多い。
それでも王者のような風格を纏い、強力な魔物は意味の分からない奇抜な魔物だった。固めの強力な魔眼を持っていた個体が厄介だった。
階層移動を優先に探索を進める。レベルが上昇すれば次の階層へ移動する。午後二時頃、30階層に到達。残りの時間は前日と同じように換金用の素材を集めた。
レベル30
五日目
30階層に転移。31階層からは流れでわかるように小型亜人種が出現するようになる。種類はゴブリン、コボルトの職業に就いた個体。名前にするならゴブリンアーチャーやコボルトアサシンなどその個体が得意とする武器や魔法によって戦闘方法が変わる。また、集団で行動している個体が多く、20階層までの様に一対一での戦闘は難しくなる。
職業個体は人がそう呼んでいるだけで亜人種の魔物からしたらただ得意武器を突き詰めただけの話だ。武器を突き詰めた先にあるのは魔法の現象に酷似した武器スキルだ。一撃の威力を飛躍的に上げるスキルや移動速度を一時的の上昇させるスキルなど何を重点的に鍛錬したかによって大きく変わることになる。
これは人にも言えることで切欠はジョブスキルからだがその人の歩む過程でスキルは変化することになる。人から種族的に進化したという話はほとんど無いが絶対にないわけではない。上位種族や別種族に至った人間も過去にはいたと記録がある。
これらの職業化した魔物で厄介なのは何をしてくるか分かり難いことだ。自身の予想とは違った動きをされると必然的に対応に遅れることになる。予想ができないということはそれだけで厄介な手札になる。ましてやそれが魔物だ。素の身体能力で人よりも優れていることが多いためより注意が必要になる。
加えてここから現れる亜人種の魔物は集団戦が基本だ。連携を組んでくる魔物もいるため、バカと侮ることもできない。
戦闘自体は苦戦することがなかった。僕のステータスは同レベル体と比べると大きく上回っていることもあり怪我らしい怪我をすることもなく進めていく。面倒なのは戦闘回数が想定以上に多かったことだ。相手集団に索敵を担当にする個体がいることが多く僕がソロで動いていることを察知されているのかもしれない。
僕は意識して【隠す】を発動しその都度、工夫しながら索敵を潜り抜けていくことでレベルアップに合わせて階層を進めることができた。
35階層に午後四時頃に到達。残りの時間を戦闘以外のこととして【真似る】や【隠す】の上達に充てながら換金素材を集めていく。
レベル35
六日目
35階層からスタート。36階層からの追加される魔物は大型亜人種。ホブゴブリン、ハイコボルト、オークの職業個体に加えオーガが追加される。職業個体に関しては小型亜人種も魔物と同様。様々な武装をした個体と戦闘になったが身体能力に差がある為苦戦することなく討伐することができた。
問題はオーガだ。ここまで騙し騙し使ってきたレンタル武器ではその皮膚を傷つけることができなかった。短剣やショートソードでは無傷、大剣や両手斧でも刃は通らず鈍器としての役割しか果たせなかった。
幸いだったのはオーガに職業個体がいなかったことだろう。動きが単調で被弾することなく戦闘を進めることができた。
どうにか首の骨を折るなどして討伐したがこれ以上は武器をどうにかしなければならない。と言っても資金は少ないため今は買うことは難しい。これは一度他のダンジョンで資金稼ぎをするべきか?
一まず50階層を目標にレベル上げを進めていこうと思う。
オーガは撲殺しそれ以外は苦戦することなく探索を進め40階層に到達する。時刻は六時を回っていた為、二時間ほど資金調達のための狩りをしその日は帰還した。
レベル40
七日目
40階層から始める。41階層から出現する魔物は動物系統の大型種、小型種に加えそれらのアンデット種が追加される。魔物自体は30階層の魔物と比べても大きく強化され進化もより進んだ個体が増えている。そんな混沌とした種族の中にアンデット個体が加わり対処がより難しくなる。
アンデットは半不死と呼ばれるような存在だ。死んだ個体が何らかの理由により再び動くようになったのがアンデットだ。討伐するためには再起不能なほどに破壊するか神聖魔法などで浄化することで倒すことが出来る。僕にはそんな上等な魔法はないので粉砕し破壊するしかない。
同レベル帯では僕の方が身体能力が上の為苦戦することはないが戦闘時間が延びることでレベルの上りが遅くなる。オーガほどの防御力を持っているのは亀やアルマジロなどの防御にもともと秀でた動物だけなので攻撃する箇所を選べば何とかレンタル品でも切断することができた。
アンデットはただただめんどくさい。痛覚がないため怯むことがなく、腐敗しているため嗅覚にダメージを受ける。体を一部欠損させた程度では動きが止まることがなく確実に頭と体を粉砕しなければ活動を停止しない。強さ自体は筋線維などが減っているためあまりない。ただ時間だけがかかる戦闘だった。
今日中にどうにか45階層まで踏破することができた。時刻は既に夜の十時を過ぎている。この階層まで来ると換金する物には、そう困らないのでなかなかの数が集まっている。しかし、これ以降の階層に通用する武器を購入する資金としてはまだ足りない。今後どうするか考えながら帰宅し早々に寝た。
レベル45
八日目~九日目
早朝、45階層から探索を開始。追加される魔物はこれまでの大型種よりもより大型な魔物とそのアンデット。軽々と住宅の大きさを越える体格を持つ個体が現れるようになる。例として挙げるなら恐竜と呼ばれる個体や総合的に異常発達した強大な動物たちが多くみられる。
この階層で追加される魔物は見た目ほど脅威ではなかった。体は大きくなったが迷宮の部屋の広さはあまり広がっていないため機動力がほぼない。死角に入りすぐさま急所を突き刺せば比較的簡単に討伐できた。問題は通路を埋め尽くすため戦闘を回避できない事だろう。
ここでもオーガほど強靭な防御能力を持つ魔物はいなかったためレンタル武器でもどうにか討伐しきることができた。顔面の固い恐竜が何種類かいたが正面以外の関節裏や急所は柔らかいため討伐することができる。
50階層に到達成功。ダンジョンを出たときには日の出が昇り始めていた。道理で集中が切れそうだったんだ。ビーちゃんを飲んで紛らわしていたが流石に限界か・・・。
九日目のその日は帰宅と同時に爆睡し起きたときは夕方になっていた。七日から溜まっていた換金を探索者協会で済まし武器の値段を調べるために武器屋を渡りあるく。武器の値段は相応に高い。店売りの物を買うとなれば今の手持ちの資金では一つも買うことができない。
どうしようか?流石に51階層以降はレンタル武器では持ちそうにない。今使っている武器も『クリーン』を多用し丁寧に手入れをしてどうにか持たせてきたが流石に無理だ。すでに武器は悲鳴を上げているのにこれ以上酷使するのは壊れる未来しかない。材料持ち込みで親方に頼み込んでみれば作ってくれるだろうか?
まぁ、どちらにしてもまずは武器に使う素材を集めない事には始まらない。
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セイ 11才
レベル:50
種族:人間(固定)
職業:遊び人 50
スキル
【斬る】【突く】【打つ】【流す】【中てる】
【隠す】【無属性】【真似る】
魔法
生活魔法
【クリーン】【ヒール】【ウォーム】【クール】【ドライ】
【ウォーター】【チェンジ】
精霊の靴
素材強化 合成強化
バフ
ジャンプ強化(小)ダッシュ強化(小)消音(小)
キック強化(小)脚力強化(小)耐久性強化(小)
テイム
エナジースライム<ビーちゃん>
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