定員オーバー

定員オーバーは大人11人分とし、子供は1人の半分とします。






「あ、あちぃー」

俺は暑い暑い地獄の散歩が終わり今家に帰ろうとしていた。

するとアパート周りを警察官達が見回りをしていたのだ。

何事だ!?とは思ったけど取り敢えず無視をした。


家のアパートまで着くと何人かが待っていた。

大人が7人、子供が3人だった。


「こんな暑いのに混んでるとか最悪」


そう思いながらエレベーターが来るまで待っていた。

エレベーターがやって来るとすぐさま皆入っていった。

俺はギリギリで乗った。

本当に人口密度が高過ぎて暑苦しい。


そう思っていると向こうからダッシュで向かってくる女性がいた。

俺は扉がしまる前に扉を開けるボタンを押した。


「あ、ありがとうございます」


女性はそう言うと身体を縮こませ入った。

すると



「ブーブーブーブー」



と定員オーバーの警告音鳴った。

「あ、俺が出ますよ」

俺はその女性に良いところを見せるためそう言ってエレベーターを出た。

すると彼女は小さくペコリと頭を下げた。

その後ブザーは鳴らず、エレベーターはしっかりと上へ上がった。


俺は家に帰りテレビを付けた。

すると丁度ニュースがやっていた。


『つい先程、○○県、○○市で行方不明事件が発見されました。行方不明者は○○○○さん、男で独り身であることが分かっており、○○アパートに住んでいたことが分かっています。現在警察はアパート周りを調査しているとのことです――』


「ってここ俺が住んでるアパートじゃん。さっきの警察ってそう言うことかよ」

俺は若干鳥肌をたたせながらテレビをきった。











Thank you for reading!


流石に3本連続ってきついっすね。


解説

今回、並んで居たのは大人7人、子供3人でしたよね。

計算をしてみましょう。

大人7人=7、子供3人=1.5と言うことになります。

それを足したら8.5、そこに主人公と後から来た女性を乗せたら10.5となります。

あれ?おかしいですね。

実はこれ、最後のニュースがキーとなっています。

主人公のアパート周りで起きた行方不明事件、もしその被害者がエレベーターに居たとしたら……いや、もう焦らすのは止めましょう。

この10.5に行方不明者を足して11.5。これなら警告ブザーが鳴るのも分かりますよね?

要するに行方不明事件の犯人はターゲットを殺し、エレベーターの上にでも放置していたとすれば結構辻褄が合いますよね。


今ずっと書いてるんですけど、何か一人で怖い話書いてるとマジで怖くなってきたんですよね……。


また沢山の意味怖を投稿していきますので良かったらブックマーク登録と評価をしていってくださいね。

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