第2話 幻の恋?
将来何をしたらいいか分からない
―—貴女が大切だと思うことはなんだろうか
そこから考えてみるといい
勉強って苦しい
―—そうだね
正直いうと、僕も苦しんでる
でもきっと、知識は力になる
そう信じて頑張っているよ
志望校に落ちたらどうしよう
―—焦るよね、僕もそうだった
「やるだけやった」
後悔なく言えるように、頑張れ
でも、睡眠時間はちゃんととって
智さん、彼女いますか?
―—いない
―—心春さんは、お付き合いしている方はいるんですか?
いいえ
―—貴女のことが好きです
私も、智さんが好きです
合格しました。春から、東京の大学に通います
―—おめでとう、夢に一歩近づいたね
会えますか?
―—ごめんね。ちょっと忙しくて会えそうにない
会いたいです
―—僕もだよ。でも今は難しい
「くらやみ祭り」で逢いましょう
うちの大学の近くの神社でやるんです
とても幻想的で楽しいそうです
―—本当にごめん
行きたいけれど、多分行けないんだ
(どういうことぉ???)
薫や明が言うように、私はずっと揶揄われていたの?
言葉を交わすトキメキや、想いが通じた喜びは、全部ぜんぶ幻だったの?
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