第4話 俺だけが知る
俺はあるゲーム会社のシステム保守をしている。
役職は平。大して売れてないゲーム会社のシステム保守の平社員なんて派遣とかの非正規雇用と似たようなもんだ。
そんな、俺はある日このゲーム。名前を『Superficies』という一つのプログラムの塊の重大な異常を関知した。
表面積が図れないのだ。
このゲームは表面積が強さのバロメーターであり、それを測定できないとなるとゲーム自体が進行しない。
ただちにわが社はシステムのエラーコードの究明及び補正を行うと判断したが、
一言で言うと異常なコードがあった。そしてサーバーが全てダウンした。
数秒後、復帰すると何事もなかったかのように通常のプログラムコードがあった。
システムは円滑に動き、何事ものなかったかのようだ。
不思議なのはそこからだ。今回の件に関わったSEが何人か事故死している。これは確率的にはあまりある出来事ではない。
俺は会社を辞めた。そして某国にいる親戚を便りに国を出た。
日本とはあまり仲良くない国だ。
簡単には手が出ないだろう。これは恐らく何らかの国家プロジェクトに関する出来事だ、そして恐らく俺たちは、なんらかの核心に迫った。
「お上の証拠隠滅には手を貸したくないぜ」
そう呟くと……
着信音が鳴る。
発信元は……
知らない奴だ。
俺は冷や汗をかきながらスマホに出る。
「ahoy.Znám situaci-事情は知っています今からURLを張るので来てください。私はSuperficies」
俺はリンクを踏んだ。
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