第6話
ある日、
いつものように、
娘が父親のノートパソコンを開けると、
父親の投稿サイトを見る。
そこには、
初めてコメントが載っていた。
小学高学年生から見ても、
愛の告白のように思えてならないコメントだった。
いや、
ませた小学生だからこそ、
そう思えたのかもしれない。
どうしようか?
と娘は思うが、
父親の生命力のない生き方を思うと、
今こそ行動するべき時ではないのか!
娘は虚無の旅人へ来たコメントに向かって、
返事を書き始めた。
それは、
とても甘い言葉で綴られた文章であった。
何故なら、
プロが書いたロマンス小説の文章をそのまま集めて語ったのだから、
大人の女性でもたまったものではない。
今ここに、
少女と成人女性との恋愛の物語が始まった。
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