第139話 暗号
本棚を整理していたら見たこともない本がある。買った覚えもなければもらった覚えもない。そもそもこんな文字見たこと……、いや知っている。どうして知っているのかわからないけれどわたしはこの文字を知っている。
読める。どこの言語だかわからないけれど読める。なかなかに凄いことが書いてある。フィクションのようだが、フィクションでないことは感覚的にわかる。
世紀の大発見。と言いたいところだけど、偽書扱いだよねえ、世間的には。
ということで、その本はわたしの本棚で静かに眠っている。
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