第138話 ランニング
走り始めて数十分。いつになく快調だ。走っている感覚すらない。
踏切に来たから止まろうとしたが止まれない。脚が勝手に前にでる。さいわい電車が来なかったからよかったようなもののタイミングが悪ければどうなっていたことか。
それにしてもどうして止まれないのか分からない。走っている感覚がないのは快調だからと思っていたがどうもそうでもないらしい。感覚がないのだから止まれないのも当然、となると極めて危険な状態というべきか。
止まれないけれど方向は変えられる。踏切、信号を避け、Uターンを繰り返しどうにか危険は回避する。が、いつまで走りつづければいいのやら。
そんなだから同じところばかり走ることになり、いい加減飽きてきたな、と思ったとたん脚がだるくなり坐りこんだ。
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