第140話 デート
自転車に乗っていたら突然荷台が重くなった。ブレーキをかける。なんなんだ? 確認しようと後ろを振り返ろうとしたら、走れ!
と頭上から声がして訳もわからず命じられるままに走りだす。
右! 右!
とこれまた言われるままに右に曲がる。さきほどの声は威圧的だったが今のはやけにはしゃいだ声。
その後も楽しそうな声であの建物だのその坂だの全力疾走だのとリクエストする。リクエストに応える義理はないけれどはしゃいだ声につられてあっちへそっちへと自転車を駆る。
とある家の前に来たとき、ありがとうの声を残して荷台は軽くなった。
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