その高貴な菊の女は、死して屍を帷子辻（かたびらがつじ）に晒す。

柔肌が膨れる。

異臭を放つ。

蠅がたかる。

蛆がわく。

皮膚は蕩け、肉は腐る。

鳥獣の宴会が催され、

伸し掛かる野犬は、皮ごと肉を引きちぎる。

鴉の嘴は、肢体を鋭く突き破る。

それ、人の目には地獄絵図の如。

残飯の肉が土に還り、

残る骸骨は、凛とした白菊。

★☆★

檀林皇后（だんりんこうごう）（橘嘉智子（たちばなのかちこ））

★

小野小町の「あなめ、あなめ」も捨てがたかったんだけどね。

☆★☆

次のお題は〖かぎかっこ〗

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい