第273話 哲学者

ソファの肘掛を枕に寝そべって、

「吾思う。故に吾有り」

なんて、なんちゃって哲学者の僕が呟いてみる。


からになった洗濯カゴを持った天然哲学者の君は、僕の横で仁王立ちになり、

「つまんない事言ってないで、自分の部屋の掃除機ぐらいかけちゃってよ。でないと、私がいらないって思って、消しちゃうよ」




★☆★


〖哲学者〗…難しかった。

つか、哲学がよく解らない。


彼女の『消す』。

物理的には、部屋から追い出す。

哲学的には、この世は彼女の妄想で、彼が今ここにいるのは、彼女が彼にここにいてほしいと思っているから存在しているだけなので、彼女が不必要と断じれば、消滅する。って感じでしょうか。


で、これが哲学って事で合ってるかどうかも解らない。(;^_^A



☆★☆


次のお題は〖今更感〗

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