第272話 正体

私を庇って亡くなった人がいる。


でも、当時の私は、突き飛ばされて泣きじゃくり、

助けてくれたのだという事も解っていなかったし、

顔なんて覚えてもいなかった。

もちろん、身元不明のまま病院で亡くなったっていう事も。


でも、今ならはっきりと解る。

子供の私を助けてくれた人の正体は、私だったのだ。




★☆★


助けられて生き延びて、何か残すものを残して、

何故か過去に戻って、自分を庇って死ぬ間際。

って感じです。


ま、ね。

趣味に走るなら〖異類婚姻譚〗ネタなんですけどね。

どれにするかを選べなかったって言う(笑)



☆★☆


次のお題は〖哲学者〗

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