第155話 小窓 ②

ふむ。

玄関の鍵が閉まってる。

どうも留守のようだ。


では勝手口へ…と。


ハハッ。

素晴らしい。

掃き出し窓も全部、ちゃんと施錠されてるじゃないか。


だが、誰しも盲点というものはあり、

私はそれを知っている。



小学二年生の久浩香は、玄関にランドセルを置いて、

トイレの小窓から自宅に入る事に成功した。




★☆★


〖小窓〗で最初に浮かんだのが、コレっていう(笑)



玄関・勝手口・大きな窓を確認後、絶望する事なくトイレの窓へ。

サイズ的にギリギリだったけど、体、柔らかかったんだよ。


(これも15禁。

 そして、念のため、こまごました作業内容はナイショ。

 良い子が真似したら困る)


家に入って、玄関の鍵を内側から開けて、ランドセルを回収。

制服から着替えないと、遊びにも行けないからねぇ。

って、そういう問題じゃない。


空き巣じゃ~。

ここに空き巣がおるぞ~~。


その後、帰宅した母的には、裏口を開けてたつもりだったのでしょう。

私が家の中にいる事で、詰問された記憶はない。

まあ、多分、何か言われたら、

「母ちゃんがおらんのが悪い」

って、責任転嫁したんじゃね?



☆★☆


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