第125話 フリー素材

「ねーちゃん! また人の、勝手に使ったな!」


「どうせ、撮り捨ててるだけじゃん。

 それなら、私のアップした詩のイメージに使っていいっしょ。

 あんたの写真、人気あるのよ。

 『どこのフリー素材ですか?』

 って問い合わせもあったりして。

 ね。

 こんなに反響もあるんだし、

 自己満で終わらせるの勿体ないよ」


 


★☆★


弟は、写真を撮るだけ撮って、にへにへして、

でも、コンテストとか雑誌に応募する自信が無い子なんでしょう。

なもんだから、姉は、ネット上に上げてる自作の詩とコラボらせて世に発信。

弟の才能を信じてるのと同時に、弟の物は姉の物。




〖フリー素材〗って、無料と有料の境が解らなかったり、『使うのはいいけど著作権は放棄してない』とかの注意事項とかあって、それを考えたり、読んだりするのが面倒臭いから、自分がネット上に写真をあげたい時は、自分が撮った(私が使う分には)フリーダム写真しか出さない。



☆★☆


次のお題は〖スナップショット〗

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