第124話 仲介業者

3年前にも、こうしてテーブルを挟んで対面に座った。


「勝手にどこにでも行きゃいいじゃん!」

般若顔の私はそう言って、2年の交際にピリオドを打ったのに。


皮肉ね。


「この物件なんて、いかがでしょうか?」

私はにこやかに営業スマイルを浮かべ、

彼が他の不動産屋巡りに行かないように引き留めている。




★☆★


プライベートでは「どこにでも行け!」

ビジネスでは「行かないで。ここに住め」

いや~。人生はままならない(笑)


この二人がヨリを戻すかどうかって? 知らね。


時間指定し忘れてた…orz


☆★☆


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