第123話 角砂糖

珈琲を抽出するバリスタのイケオジに好きが溢れた。


スプーンの上で、

ブランデーをかぶった白い角砂糖は、

アルコールを飛ばす琥珀の青い炎に包まれて、

グチュグチュと泡立ちながら泥濘ぬかるむ。


カフェ・ロワイヤルの夜に、

シュガースイートから覚めた私は、

私色に濁った中年オヤジと、

透明な黒に沈み落ちた。



★☆★


単に、白い角砂糖に珈琲が染み込んでいくイメージで書こうと思ったのだが、

カフェロワイヤルなんて小洒落た物を見つけてしまったので…。



イメージとしては、


ブランデー=男

カフェ・ロワイヤルはナポレオンが愛飲していたらしいので、

ナポレオンクラスのブランデーって事で45才ぐらい。


角砂糖=女

純度100%の甘味って事で、脳内お花畑の夢見る夢子16~20才。


角砂糖は、ブランデーを外見でしか見て無かったんだよ。うん。



☆★☆


次のお題は〖仲介業者〗


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