第060話 カンニングペーパー ★

その日の『お茶の間劇』は、後に伝説となった。


それまで、長台詞をものともしなかった座長の"父親"が、"母親"が登場して以降、喋るのを止め、ぷいと舞台袖に引いたっきり戻って来なかったのだ。


お茶を零した"母親"が、卓袱台に書かれた"父親"の台詞のカンペをすっかり拭き取ってしまったから。




★☆★


舞台は『寺内貫太郎一家』とか『カックラキン大放送』とか『8時だョ!全員集合』をイメージ。



☆★☆


次のお題は〖三本柱〗

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