第059話 断末魔

「幸せよ。愛してる」

と口づけると、夫は明らかに動揺して、

「そんな…馬鹿な」

と口走って私を引き剥がすと、よろよろと覚束ない足取りで寝室を出た。

とても声をかけられぬ様子で心配していると、書斎から彼の断末魔の悲鳴が聞こえて、私は、自分が夫の事を、心の底から毛嫌いしていた事を思いだした。




★☆★


悪魔と契約し、悪魔の力を借りて、

自分の事を嫌いな女性との結婚を果たした男の末路。の妻視点

的な。



☆★☆


次のお題は〖カンニングペーパー〗


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