第046話 子守唄

旦那様には感謝しております。


それが例え、奥様の代わりに、

子を産ませる為であったとしても、

こうして路頭に迷う事なく、

安穏に日々を過ごせているのは、

全て旦那様のお陰なのですから。


吾子よ。

あなたはお元気でしょうか?

残ってた胎盤を根本に埋めた椿は、

私の歌う唄を聞き、

今年も花が咲きました。




★☆★


子供を産めなかった本妻さんの代わりに子供を産んだお妾さん。

子供は、旦那さんと本妻さんの子供として育てる為、

出産後すぐに、本家に引き取られて行った。

って感じ。


養子に出す事が決まってる子供を出産した女性には、どれだけ割り切っていても、母親としての情や執着が沸くから産声を聞かせない。とかなんとかって、聞いた事があるような気がするので、そんな風だったのかな~って。

なもんで、お妾さんは、自分の産んだ子供の性別も知らないかな~って。


子供代わりの木が椿なのは、〖五木の子守唄〗の歌詞に引っ張られた。


ちなみに、(ほぼ呟かない)ツイッターの私のアイコンは、我が家の椿だ。



☆★☆




次のお題は〖もや〗


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