第026話 極悪非道 ④

ふんだんに薪がくべられた暖炉で暖められた部屋のテーブルには、

血の滴るような様々な肉料理が並ぶ。


オプリーチニキ皇帝親衛隊からの報告書を受けとった彼は、忌々し気に骨付き肉にかぶりついて、唇を汚す脂を親指で拭ってべろりと舐めた。


明日は、ノヴゴロドから連行した者達他“裏切者”300名の公開処刑日。




★☆★


≪イヴァン雷帝≫

ロシア史上最大の暴君。


ノヴゴロド虐殺の処刑日。300名のうち180名に恩赦を与えたが、恐らくこれは、恐怖する民衆に媚びる為であり、彼の本意ではなかったのではないか、と思う。


と、彼を思いだしてみれば、『極悪非道』が、あっちにも、こっちにも。

そうだよねぇ。

歴史上には想像を絶する『極悪非道』な人が溢れかえっていて、私の妄想なんて…。



☆★☆


次のお題は〖神の領域〗


これは、また。 ものごっついお題で。

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