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登場人物・用語集

登場人物紹介

登　場　人　物（五十音字順、共同出演）

　昭元定次（あきもと・さだじ）

梶木組幹部。この暴力団の悪徳金融管理の元締めで、洋平と雄太の父親。

　昭元洋平（あきもと・ようへい）

梶木組の幹部候補。組内では始末屋と呼ばれ、拳銃を扱う事よりも刃物を扱う事に長けている。

　市宮幸乃（いちみや・こうの）

潮見事件の被害者の一人で、麻薬のバイヤー。鮮やかな手口で刺殺されている。

　夘都木駿輔（うつぎ・しゅんすけ）

私立・霞流（かすが）探偵事務所を経営する三十歳の敏腕探偵。彼の受ける依頼の多くは刑事事件に関すること。元は警視庁・本庁第一捜査課の刑事だったが二十七歳の時に諸々の事情により地方警務官（警視正以上の役職を指す）と言う高い地位の役職に就きながらも自らその世界から身を引く。草壁剣護とは中、高校と大学、更に同じ職場の後輩、先輩と言う長い付き合い。

　榎本金治（えのもと・きんじ）

都内百一ある警察署が人事異動の際に彼を欲しがる程のベテラン鑑識。司法医学、検死の神様といわれている存在で、司法解剖しなくても、現状だけで大抵の直接死因を断定できるほどの腕前。年齢は現に溌剌六十歳。現在は深川警察署、刑事部鑑識課の職員。

　おばちゃん

本名、秦野まちこ（はたの・まちこ）八十二歳。年齢以上に見た目が若く、ボケなどの症状のまったく見られない元気なおばあさん。趣味は若い男（少年も含まれる）と話すこと。

　紀伊さとみ（きい・さとみ）

木場公園の近くを流れる仙台堀川で見付かった何かの事件に巻き込まれたと思われる被害者。

　草壁剣護（くさかべ・けんご）

本作品主人公の一人。東京都千代田区秋葉原に草壁法律相談所と言う弁護士事務所を構える二十九歳男性。二年前に多くの理由により警視庁・本庁、第三捜査課を辞職して今の事務所を開く。彼についての詳細は本文中で多く語ってある。

　橘加奈（たちばな・かな）

潮見事件の被害者。もう一人の行方不明だが、朱鳥と一緒で生存の確率は無いとされている。

　田名部善行（たなべ・よしゆき）

深川警察署刑事部捜査課の巡査部長。研修時代に草壁剣護が研修指導した後輩。警察一の二メートルを越す長身で体格が良い。

　東城計斗（とうじょう・かずと）

本作品主人公の一人で夘都木駿輔の助手の一人で、彼の養いで高校に通う十七歳。本名、出生など多くの謎を持っている人物。この年齢で夘都木に刑事事件の助手を任される程の才能を秘めている。

　那智朱鳥（なち・あすか）

潮見事件の被害者。行方不明だが、もう一人の少女、加奈と一緒で生存の確率は無いとされている。

　仁科秋葉（にしな・あきは）

私立・海星高校の理事長。

　仁科彰（にしな・あきら）

私立・海星高校の外国語教師

　橋場雅巳（はしば・まさみ）

松永雄太の親友。

　山仲あきら（やまなか・あきら）

潮見事件の被害者の一人で、麻薬のパイプラインを作っている人物。

登　場　人　物（五十音字順、クロス・ワークス出演）

　昭元雄太（あきもと・ゆうた）

殺された親と兄の第一発見者。その事件で三好町を去ってしまう。

　梶木勲（かじき・いさお）

クリエイティブ・エンジニアーの取締役。

　神無月焔（かんなづき・ほむら）

某作品に出てきた人物。夘都木とは小、中、高校と同輩で親友。草壁とは夘都木と一緒で小、中、高校の先輩であった。

　槁成美（けやき・なるみ）

某通信事業局に勤める三十二歳の温和なおねえ様。何処かの令嬢らしい。通信局に勤める前は検察庁で検察官をやっていた。剣護が刑事になった頃から、ずっと親しかった人物で、検察官をやっていた頃にある事件でココロに大きな怪我を負ってから、その世界を去ってしまった。

　篠田喬平（しばた・きょうへい）

昭元家殺人事件の容疑者の候補の一人。

　那智愼一郎（なち・しんいちろう）

会社の為なら自分の命も顧みないほどの忠誠心を持ち、与えられた業務をそつなく確実にこなす五十四歳の仕事人。だが、顔に出さなくとも約十五年前のある事件で娘を喪い心を痛めている。今回の依頼人。

　那智鈴佳（なち・すずか）

三歳年下の愼一郎の妻。夫と同じく約十五年前の事で心を痛めているのだが、愼一郎を支えなければ彼が人として駄目になってしまうと感じ慎ましくも夫を大切にしている。特別な理由により一子しか子供を儲けられなかった。

　新田正孝（にった・まさたか）

定次の金融被害者。不況の高波にも負けず大田区で町工場を営んでいたが、定次の持ちかけた融資の所為で経営破綻と成ってしまう。妻は夏月（なつき）長男に彰（あきら）男子の二歳年下の長女で梓紗（あずさ）が居た。

　美留町辰夫（びるまち・たつお）

夜間専門の警備会社の社長。もと仲林組の組長補佐。

　眞宮湊（まみや・みなと）

警視庁・本庁の交通課の二十三歳婦警。だが、もっぱら、本職とは関係の無い、その職場の正面玄関に有る受付を任されている。

　定次の金融被害者達の一部

　大空達彦、夙（おおぞら・たつひこ、なぎさ）、小柳哲郎（こやなぎ・てつろう）椙田雅史（すぎた・まさし）、地村由隆（ちむら・ゆたか）

登　場　人　物（五十音字順、仮プライヴェート・オブ・ザ・ボーイ出演）

　明智肇（あけち・はじめ）

海星高校商業科三年。紀伊さとみや、若槻瑞穂の先輩であり報道クラブの部長。さとみとは幼馴染み。だが、現在行方不明。

　来栖勝彦（くるす・かつひこ）

東城計斗の中学校からの腐れ縁的親友。遊び面白半分で計斗の仕事の手伝いをしているように思えるが、実際はかなり大真面目に取り組んでいる。

　志摩宗矩（しま・むねのり）

海星高校用務員の一人。沼澤康介とは同じ頃から用務員をやっている。

　沼澤康介（ぬまさわ・こうすけ）

海星高校の三人いる用務員の一人。十二年前までは二人しか居なかった。

　御神美琴（みかみ・みこと）

草壁剣護の大学の先輩、夘都木駿輔とは同輩。六年間、剣護と彼女は同じ職場、同課で働いていた。彼等二人が警察官を辞めてしまった事に心の中でいつも不満に思っているのだが、けして言葉に出す事も、顔に出す事もしないように努力している。クロスワークスの方で今回は名前だけの登場。

　三河正樹（みかわ・まさき）

写真部の部長。少なからず計斗の捜査の手伝いをしてくれる。

　雪村誠（ゆうきむら・まこと）

東城、来栖、藍野の担任。海星高校の卒業生。綾野美紗（あやの・みさ）と言う奥さんが居るが、彼女も聖稜の教師。

　藍野千奈津（らんの・ちなつ）

来栖勝彦の幼馴染みで、東城計斗の中学校以来の数少ない女の子友達。

　若槻瑞穂（わかつき・みずほ）

海星高校養護育成二年生。学校では報道クラブと言うのに所属している。紀伊さとみとは親友で、彼女もまた同じ部で活動していた。

登　場　人　物（五十音字順、黒の衝動　出演）

　越後梓紗（えちご・あずさ）

職場では仁科彰の一年先輩だが、彼より二歳年下。既に死んでしまっている彰の妹と同じ名前の為に彼は彼女に対して境界線を引いて、付き合っているが、彼女の方はお構いなしで頼りになる年上のお兄ちゃん感覚で接している。