7-4
「
いざ、尋常にっ!!
タギタケ、テンプラでござるですわぞぉ!!」
「セクタム〇ンプラみたいに言うな。
ていうか、あんた楽しんでるでしょ、
あと、
「『肉体のみならず免疫力まで、高校時代に戻した
……とか?」
「
いつも通り」
「はーっはっはぁっ!!
敵将、討ち取ったり〜っ!!」
「追伸。
あんたのツレ、もっと楽しんでるわよ?
「かっ……
ですっ……」
「よし。
あいつ、蹴り飛ばす」
「ち、ちがっ……。
ち、
……です……」
「許した」
「
目的そっちのけで、勝手に戦い出して、ごめんなさい……」
「……」
そこで待ち受けていたのは、またしてもカオスな状況。
先程の『ニアカノ同盟』に負けず劣らず、残念な、理解の及ばない光景だった。
えと……どこからツッコめば
風紀委員の腕章付けながら、竹刀と謎敬語を振り回してる人?
それとも、トケータイを足に付けて強化して、縦横無尽にキックを披露してる、妙にバシッと決まってる人?
もしくは、
ひょっとして、こんなカオスな状況なのに、落ち込みつつも、割と涼しい顔で高みの見物に専念してる人?
「あ。
はじめまして。
俺は、
紛らわしくて、ごめん。
ツレの願いを叶えようとしたら、自ずと、こうなって。
あと、騒がしくして、ごめん。
俺達は、『トッケン』。
「はい?」
「気にしないで。
これ、
俺が、預かってたから。
君に、託すよ」
「あ……。
……はい……」
これで、目標数に届きつつある。
って、あれ?
「……
「あー。
この子、改名したから、対象外になったみたい。
そうよねぇ、プリンちゃん」
「言うなぁぁぁぁぁっ!!」
戦闘続行しつつも、血相を変え、ツッコむプリンさん。
じゃなくて、
……
この人。
出オチ担当にも
ちょっとした謎が解明
そして、その心当たりが、俺には
「レイ。
メイ」
「やっと
「待ちくたびれちゃったよぉ」
俺の呼び掛けに応え、ナコードから現出する二人。
そのまま三人でクロス・タッチ。
レイから、『L』。
メイから、『M』。
こうして、欠けていたピースが纏まり。
目標地点の座標を手に入れた。
目指すは、俺達の思い出の場所。
夏休み中、ずっと密かに共有していたスポット。
ーー図書館の、一室。
「ここは、拙者
「あんたは、さっさと行って、
この
「あ、あのっ……。
頑張って、くださいっ……。
私……応援、しますっ……」
「しっかりしなよ、お兄さんっ!」
「戦果を期待してるであります、
「ご武運を、
順繰りに、思いも思いの言葉を届けて、守ってくれる助っ人さん達。
「頼んだよ、
「こういう時は、ドカーン、ボカーン、ズガガガガーンッ!!
で行けば、どうにかなるよっ!!」
俺は、二人と拳を合わせ。
「……はいっ!!
ありがとうございますっ!!」
3体のAIを引き連れ。
一路、図書館を目指す。
「
ーーダサカァッ!!」
と思いきや。
ここで、トラブル発生。
犯人が誰か。
そんなの、分かり切ってる。
声から伝わる、
肌を伝う、ヒリヒリとした恐怖。
金縛りに遭ったかの
そして、
俺を『ダサカ』と呼ぶ人間は。
俺の知る限り、たった一人しか
「……
忌々しい名前を、レイが呼ぶ。
そう。
前の学校で俺を虐め、トラウマを植え付けた、元クラスメート。
あいつに、決まってる。
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