第40話

「あっつ!」

 僕は思わず叫んでしまう。

 熱変動耐性あるから全然熱くはないんだけど。

「ちょ、大丈夫!?」

 あのおっぱいぼいんぼいんの女性が慌てて水をぶちかけてくれる。

 そして、それを僕は無限収納でサクッと収納した。

「大丈夫だから」

 僕は転移してその場から離れた。

 僕が転移してしまった先はなんと暖炉の中。

 明日香の近くに転移したら、たまたま明日香の近くにあった暖炉の中に転移してしまったのだ。

 ついてないなー。

「えっと……」

 奥の椅子に座っていた若いイケメンの男性が困った声を出す。

 ぺっ!

 イケメン滅ぶべし!

「とりあえず、座って」

 イケメンの男は高そうな椅子を示し、座るように促す。

 僕たちは大人しく椅子に座り、目の前に置かれていたコップをとり遠慮なく口に含む。

 ……。

 あれ?これってマナー悪いか?

 異世界だと、まず出されたものを口に含み、毒などを恐れていない、あなたのことを信用していますよと示すために口に含むのがマナーなんだが……。

 ま、いっか。

 出されたもんなんだし、飲んでもいいよね」

「じゃあまずは軽く自己紹介から。僕の名前は正行。恥ずかしいことに勇者なんかと呼ばれている人だよ」

「次は私ね。私の名前は雲母。雨宮雲母って言うの。二つ名は聖女よ」

 今ここにいるのは勇者を語るイケメン、正行とおっぱいの女性、雲母さんだけだ。

 流石に二人な訳はないから、他の人はどこかに出掛けてもいるのだろう。

 僕達も簡潔に自己紹介を行う。

「まぁ僕達はこう見ても時間があまりなくてね。誘った側なのに申し訳ないんだけど、単刀直入に聞かせてほしい。君のレベルはいくつだい?99だと聞いたのだが」

「いやー、そんなわけないじゃないですか。レベルなんて1ですよ」

 嘘は言ってないよ?

 あと、誘った側?

 おや?

 黒かな?

 あのたぬき爺は僕を騙したな?

「そうか。やはりハッタリだったのか」

「えぇぇぇええええええええ!」

 があっさりとした対応なのに対し、桜が大げさに驚く。

「あの強さでレベル1なの!?魔物をバッサバッサと倒してて!?私よりもレベル低いの!?」

 あ、そっか。桜には僕が話してないから知らないのか。僕が進化したこと。

 やっべ。しくった。

「嘘はだめよ?」

 雲母さんが僕の方におっぱいを向けて話す。

「まぁ、僕は強いと思いますよ?ダントツで。日本中の冒険者全員を相手にしても軽く勝利できます。ですけど、とりあえずしばらくは大人しくしていたいんですよ。ですのであまり関わらないでくれると嬉しいです」

 嘘はだめだよね!

 まぁ、今回は僕が出向いたんだけどね。

 何言っているんだろうね?僕は。

 でも、こういうのは予め釘を指しておいたほうがいい、と異世界で学んだ。

 じゃないと、勝手に外堀を埋められていってしまうからね。

 だから、わざわざ僕が今日出向いたのだ。

「おいおい、俺ら舐めてんのか?」



 フォロワー500人ありがとうございます!

 こんな駄作を読んでくれてありがとうございます。

 ……ほぼ500人だよね?

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