第34話

 明日香に聞いたところ、僕が寝ていた時間は約1時間だったらしい。

 なっが!

 どんだけ寝ているんだよ!僕。

 僕が寝ている間には色々なことが起きていたらしい。

 というか、僕に色々な取材などが来ているらしい。

 どういうこっちゃとは思うが、なんか色々あったらしい。

 詳しく話すと、そもそもの話、○○市外、つまり日本では僕達の○○市に住む人たちは皆行方不明者として扱われていたらしい。

 いきなり○○市に住む人たちが忽然と姿を消したそうだ。

 当時、○○市の建物などには一切損害がないのに、忽然と人だけがいなくなったのでマスコミを大騒ぎして大問題になったらしい。

 そして今から一週間前。

 日本全体が○○市内の人たちの生存を諦めかけ、次第に関心が薄まってきた時、突如として○○市内に大量の遺体と生存者が発見され、またしても大変なことになったらしい。

 まぁ、つまり僕達が普通の街だと思っていたところは街ではなく、実はダンジョンの一階層だったというわけだ。

 いや、どういうこっちゃねん。

 市街に出れなかったのも納得だよ。

 だがしかし。

 疑問に残るのが、○○市外から来た自衛隊の人たちと総理大臣が僕に会いたいとか言う外部から来ていた連絡だ。

 どうやら、あの自衛たちの人たちはいなくなった○○市内の人たちがどうなったのかを調べるために派遣された人たちだったらしい。

 それが記憶を改ざんされ、ダンジョン内に連れ込まれたらしい。

 外部からの連絡は自衛隊の人たちのや、市内の人たちが市外の人たちに向けて送った、送られた連絡は全てダンジョンによって作られていたもの、ということになったらしい。

 なんか現実世界のダンジョンのほうが色々な機能ない?

 そんなハイテクな機能異世界のダンジョンにはなかったぞ。

 まぁ異世界には無線機もスマホもないから当然だけど。

 そして、現在の日本の情勢だが、日本各地にダンジョンが発見。

 当時ダンジョンは世間を騒がしたのだが、ダンジョン内で未確認生物である魔物がいるだけですぐに騒ぎは沈下、そんな影響は及ぼさなかったらしい。

 だがしかし、魔物が落とす魔石が新たなエネルギーとして使えることがわかり、一気に注目を浴びたらしい。

 一切二酸化炭素を排出しない新しいエネルギー。

 そりゃすごいよね。

 しかも、魔石を加工すると全ての希少金属と同じ性質を持った物質として活用できるということがわかり、ダンジョンの有能性、優位性は急上昇した。

 そして、日本は、いや世界は大ダンジョンブームへと突入した。

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