第7話 初授業
「改めまして、魔法専門学校ブランチの教員、
スグルだ。俺自身もここの卒業生で、
カーオス所属でな~。
カーオスっていうのは校長の説明したとおり
自然、格闘、状態、召喚魔法のどこにも
分類されない魔法が秘められている、
混沌魔法が使える可能性のある生徒を集めた
クラスのことだ。もちろん、ほかの魔法が秀でていることが
判明すれば別のクラスに移動することになるから
そこんとこ、よろしく!」
俺は、昔から魔法学の本に触れていたから
なんとなく理解できた。
「では、今から魔法学の基礎を説明しよう。
魔法の基礎は
①出現
②消失
③変化
の3つに分類できる。
つまり、すべての魔法が
3つのいずれかに当てはまるということだ。
例えば、
召喚魔法で精霊を呼ぶ場合の呪文
”スピルト”は出現、
次元魔法で何かを消す呪文
”バニーシュ”は消失。
自然魔法で火の基礎魔法
”ファイ”は変化だ。」
「せんせーい
なんで火の魔法は出現じゃないんですか?」
「君は・・・オーム君だね!
いい質問だ!
誰かこの質問に答えられるものは・・・」
「火を出現させるのではなく
自らの魔力と原子を反応させて
変化させているから・・・」
「おお、正解だ。
さすがリベラ。
リベラは今回の実力テストで1番の成績
だったからこの辺は退屈かもしれないが
周りのサポートをよろしく頼む。」
「では、具体的に
どんな魔法がどのように分類されるか
深堀していくぞ!
みんなついて来いよ!
例えば、”アクーア”は自然魔法の
変化に位置付けられ・・・」
キーンコーンカーンコーン
休みの時間だ。
「おい、お前か?
魔法を使わずに入学した奴は?」
優等生のリベラに話しかけられる。
「そうだけど?
どうしたの?」
「魔法学校のテストで魔法を使わないって
凄いことだと思うからな。
ぶっちゃけ才能があるんじゃないかと思ってな」
「いや~そんなことないと思うよ!」
「次の授業は実技だろ?
お前、いやレオの魔法がたのしみだぜ!
外だから移動しよう!」
その優等生はすごく親しみやすかった。
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