第十話
貯金残高を確認してみると十万円が入っていた。最後に確認した時には三十円ぐらいしか入っていなかったから、母さんが入れてくれたのだろう。その十万円を全額下ろして財布に入れた。
今日もまた寒い日だったけれど、頭の上には雲一つ無い青空が広がっていて、明るい日差しが街を歩く人、一人一人を照らしている。そんな気持ちの良い天気の日だった。
僕は顔を上げ、太陽を見た。
太陽の強烈な光に目を焼かれる。とても痛い。すぐに目をそらして、地面を見る。僕にとって、今日の天気はちょっと明る過ぎるかも知れない。
この後は特に何もする事は無く、行く当ても無かった。それはいつもの事なんだけど、今日は何の気まぐれか、このまま家に帰るのはもったいない気がした。
コンビニでウイスキーを何本か買った後、ブラブラと歩いていると公園を見つけたので中に入る。その公園には鳩に餌をあげているおじさん以外、誰もいなかった。
そのおじさんから一番離れた場所にあったベンチに座る。そのまま身体の全てをベンチに預ける。急に疲れがあふれ出して来た。このままベンチに溶けてしまいそうになる。まあ、それはそれで良い事かも知れない。
空を見上げる。凍てつくような空気だからか、空がとても透き通っているような気がする。世界全体がダイヤモンドみたいにキラキラと輝いているようにも見える。多分、それは空気中のゴミに太陽の光が反射しているとか、そういう夢の無い話なのだろう。もしくは僕の幻覚か。理由は何にせよ、キラキラと輝く世界をぼーっと眺めていると少し心が楽になった。
今日は十万円を手に入れた。この十万円があれば、僕は後何日生きられるのだろう?
さっき買ったウイスキーのポケットボトルを取り出す。ふたを開けて一口飲む。今の僕はウイスキーを飲んで酔っ払っている時だけ安心出来る。他の時は常に何かに襲われているみたいで、全然生きている心地がしない。
ウイスキーを飲んで、身体の内側から熱いものがあふれてくる感覚を得る時だけ、心から生きていると感じる事が出来た。その時だけ、落ち着ける。
「珍しいな。お前が外でゆっくりするなんて」
空を見上げる僕の視界を遮り、もやが話しかけて来た。
「なんだろうな。まあ、気まぐれだよ」
珍しく、僕も、もやにちゃんと返事をした。たぶん、その時の僕の気分が相当良かったからだろう。
「なあ、なんでみんな生きているんだろうな?」
僕の心の中にポッと湧いて来た疑問、それをもやにぶつけた。
「そんな事、俺が知るわけないだろ」
ウイスキーを一口飲む。脳が壊れるかと思うぐらいに身体が震えて、その次に内側から湧いてくる熱を感じながら、僕は少し考えた。
「前にお前、言っていたよな?僕の事を生きる価値の無いゴミクズだって。じゃあさ、生きる価値の有る人間って誰なんだ?そんな人、どこにいるんだ?悪いけど、僕には誰もが生きる価値の無い奴にしか見えないんだ。生きる価値が無いというか、生きる意味が無い。無意味だ。立派な事をしている人も、悪い事をしている人も、みんな等しく生きている意味が無い。そんな気がするんだ。人生を頑張ろうが、人生をサボろうが、何しようが全部意味が無くて」
そこで一度話を切り、呼吸を整える。ウイスキーを飲んで喉を潤す。
ちらっともやを見たが、もやは何も言わなかった。
「人間だけじゃないよ。この世界に存在する全てが無意味だ。何で存在しているのかが分からない。こんなの誰が得するんだ?こんな世界いらないだろ。全部無意味で無駄なんだよ。どれだけ何かを積み上げても、いつか死んだら終わりだ。死後何かが残ったとしても、この世界だっていつかは消えて無くなる。そうしたら、今やっている事も全部無くなる。それなら無意味じゃん。みんな何してんの?何でこんな無意味な世界を生きられるの?僕には分からないよ。自分の存在も世界も全部無意味だから、何で生きているのか分からなくて発狂しそうなのに、周りを見渡して見ると発狂しそうなのは僕だけじゃん。わけが分からない」
僕は鳩に餌をあげるおじさんを見た。おじさんの落とすパンくずに鳩たちは必死に食らいついていた。
「何なんだあのおじさんは?鳩にパンをあげて何をしているんだ?何の意味があるんだ?鳩が生きようが死のうがどうでも良い事だろ。全部無意味なんだから。パンにあんなに必死に食らいつく鳩も意味が分からない。パンを食べて少し長生きしたからと言って、いつか必ず死ぬじゃないか。じゃあ、今死んだって一緒だろ。生きて何かを残してもどうせ何の意味も無いんだから、パンを食べて生きながらえる意味が分からない。食わなくて良いだろ」
僕はさらにウイスキーを飲む。ポケットボトルに入っていたウイスキーはもう半分以上減っていた。
ちょうどその時、女の子を連れた若い夫婦が公園に入ってきた。小学校低学年ぐらいの女の子はお母さんと手を繋いでいる。そのまま鳩に餌をやるおじさんの近くのベンチに座った。
「何であの夫婦は子供を作ったんだろうな?何であの子は産まれて来たんだろうな?何でだ?この無意味な世界が辛くて理不尽で、自分達だけがこんな思いをするのは嫌だからって、もしかしたらこの世界に苦しむ奴が増えれば自分の苦しみが減るかも知れないって、それで産んだのか?分からない。でも、そんな感じで生命の連鎖が続いているのかな?それなら正解は『もうこの世界に生命を誕生させない事』だ。こんな事を続けても無意味だから。それなのに、あの子の親も、あの子の親の親も、そのまた親も、何でこんな無意味な事を続けているんだ?もしかして長く続けていればその内意味を持つとか思っているのか?無意味が意味を持つはずが無いだろ。無には何をかけても無なんだよ。意味が分からないよ、本当にさ。ねえ、お前は意味が分かる?」
僕はもやの方を向いて尋ねた。もやは僕を見てニヤニヤしているだけで何の反応も返してくれない。こういう時に限って黙っている。
「何で黙るんだよ。まあ、良いけどさ」
僕は親子に視線を戻す。親子は仲が良さそうで、そして三人とも笑っていた。お父さんが、この辺で美味しい食べ物屋さんを紹介してる本を見ていた。これからまたどこかの場所に出かけるのだろう。もうすぐ普通ならお昼ご飯を食べる時間だし。
お父さんは本のページを指差しながら何かを言っていて、お母さんと女の子がそれに応えている。それぞれが相手の事を考えて、みんなが幸せになるにはどうしたら良いかを考えている。そんな理想の家族に見えた。だから、あんなに素直に笑えるのだろう。
「でもさ、あの親子は何で笑っているんだろうな?笑顔になる意味が分からない。笑って何になる。少し気分が良くなった所で無意味だぞ。相手の事を考えてみんなが幸せになってどうなる?どうせみんな死んだら終わりだ。今の出来事なんて少しも残りはしない。全部消える。それなのに、何であいつらは笑っているんだよ……」
さらに僕はウイスキーを飲む。ポケットボトルはもう空になる。最後の一口を僕は一気に飲んだ。こんなんじゃ全然足りない。こんなわけの分からない世界を生きるためには頭を馬鹿にしてしまわないと気が狂う。
リュックサックから新しいウイスキーのボトルを取り出した。家に帰ってから飲もうと思っていたやつで、こちらはポケットボトルではなくて、普通サイズのボトルだった。それでもおかまいなしに、すぐにそのボトルのふたを開けて一気に飲む。アルコール度数の高い飲み物が大量に僕の中に流れ込み、僕の許容量を大幅に超える。耐えきれずに僕はリュックサックに吐いた。激しく咳き込む。涙を流す。息が苦しい。
それが少し落ち着いたらもう一度ウイスキーを飲む。吐こうが何をしようが、今はとにかく飲み続けなくてはいけない。特に今は。
誰も僕の事なんて見ていない。鳩の羽音も親子の笑い声も、全部、とても遠くに聞こえる。
「何でこの世界が明日も続くんだ?明日も明後日も明明後日も、どうせ続いたっていつか終わりが来て全部無くなるんだ。気が遠くなる程先の事かも知れないけれど、いつか必ず終わるんだ。だったら、今、何をしたって無意味だろ。将来絶対無くなるんだから、何の意味も無いじゃん。明日も明後日も明明後日も、続く意味が無い。それなのに、どうしてみんなは何の疑問も思わずに生きていけるんだ?生きて何かを生み出そうとするんだ?人生を豊かにしようとするんだ?人類を発展させようとするんだ?幸せになろうとするんだ?そんな事をして何になるっていうんだ?幸せな人生を送ったからって何だ?どうせ最後は無くなるんだぞ。幸せだろうが不幸せだろうが、どっちも無意味だ。どっちもクソだ。もう今この世界が滅んでしまっても良いのに、何で滅びないんだよ……」
叫び出したくなるのを抑えて、僕はひたすらウイスキーを飲む。新しく開けたボトルも半分ぐらいになった。もう頭で何かを考える事が出来なくなって来た。良い感じに酔っ払っている。このまま眠ってしまいたい。
「あのう、少しお話をしてもよろしいですか?」
もやとは違う、人の声が聞こえて来た。そちらの方を向くと、小柄で人の良さそうな男が立っていて、笑顔で僕を見ていた。
「あえっ……」
何の意味を持っているのか分からない言葉が僕の口からこぼれた。
「大丈夫ですか?少しお酒の飲み過ぎでは?お水をどうぞ。これを飲んでください」
ぼやけた僕の頭では、男の言っている言葉のほとんどが入って来ない。
「はい、どうぞ。受け取ってください」
男は、ミネラルウォーターの入ったペットボトルを渡して来た。
「あなたは誰ですか?」
僕は、男の差し出したペットボトルを無視して聞いた。
「とにかく、ほら。これを飲んだら楽になりますよ」
男は僕の言葉を無視して、僕の横にペットボトルを置いた。
「いや、だから、あなたは誰ですか?」
僕は男の差し出したペットボトルを無視してもう一度聞いてみた。
「あなたは神様を信じますか?」
僕の言葉をさらに無視して男は言う。
「神様ですか?」
そう聞き返すと、男の笑顔が一段階花開いた。桜で言うと八分咲き、さっきまでが六分ぐらい。
「そうです。神様です。神様は信じる者を全て救ってくれます。私が見た所、あなたは何かに苦しんでいる。その苦しみが何かは今の私には分かりません。ですが、それが非常に深く重い苦しみである事は分かります。その苦しみから逃れるためにあなたはお酒を飲んでいる。ですが、それではあなたは救われません。お酒はあなたを救えない。しかし、私の信じる神様は違います。神様はあなたを必ず救ってくれるのです」
男の笑顔が九分咲きになった。なるほど、この男はそういう感じの人か。顔に貼り付けている偽物の笑顔、男の中からあふれ出来る「欺瞞」。この男は純粋では無い。どこからか酷い臭いがする。宗教をうたった詐欺か、それに近い事を行っている人間。そう思った。全く、今日はなんて日だ。
「それで、僕に何の用ですか?」
いつもなら無視する所だが、今日の僕は非常に気分が良かった。だから、この男の相手をする事にした。
「私は神様を、その教えを、その素晴らしさを世の人々に教えてあげたい。神様の力によって世界中の人々を救ってやりたい。そう思うわけです。最近は本当に不幸な事が多い。あなたもご存じでしょう?私はその不幸に苦しんでいる人達を一人でも多く救いたいのです。だから、まず、私の目の前で苦しんでいるあなたを救いたい。どうです?私の話をもっと聞きたくはありませんか?神様の事を教えて差し上げますよ。そうすれば、あなたは必ず救われます。必ずです!」
男の笑顔はついに満開になった。
僕はその男の顔を見て、久しぶりに笑う事が出来た。ここ最近、こうやって心の底から笑う事は無かった。忘れていた感覚が少し蘇る。
その僕の笑顔をどう勘違いしたのか、男はさらに話を続けようと、鞄からパンフレットのような物を取り出した。
「明日の十九時に、この場所に来てください。この場所で私は教えを……」
男が何かを言い終える前に、僕は男の手からパンフレットのような物をもぎ取った。そしてそれをぐしゃぐしゃに丸めて近くにあったゴミ箱に投げた。パンフレットのような物は綺麗な放物線を描いてゴミ箱に入る。僕は腐っても元エースピッチャー、まだ力はあるようだ。
僕の突然の凶行に、男は唖然としていた。
「あなたは救う相手を間違えていますよ」
驚いて口を開けたままの男に、僕は静かに言う。
「神様がいるのかは分かりません。いるかも知れないし、いないかも知れない。僕を救ってくれる全知全能の神様がいてくれたら嬉しいとは思います。ですが、今のところそういう神様はいない。僕の現状がこれですからね」
男に分かりやすく丁寧に、そして冷静に話そうと心がける。なぜこんな男に僕の考えを丁寧に伝えるのか。それはきっと僕が狂っているからだろう。
「神様を信じる信じないは人それぞれです。そこを否定するつもりはありません。信じて救われる人がいるのなら、それは良い事です。ところで、そろそろ口を閉じたらどうすか?口にゴミが入りますよ」
僕がそう忠告すると、男は我に返った。開いていた口を閉じる。
「この場で一つだけ確かな事があります。それは、あなたが僕を救っているわけでは無いという事です。誰があなたを救っているのか?正解は僕です。僕があなたを救っています」
男はさっきの満開の笑みから一転、蛇に睨まれたカエルのようになって固まっている。まるで僕を恐ろしい悪魔か何かであるかのように見ている。そんな目で見るなよ。僕はあんた達、普通の人の方がよっぽど恐ろしいと思っているんだから。
ウイスキーを一口飲む。今日はよく喋る日だ。これだけ喋ったら、喉が渇いて仕方が無い。
「僕が昔見た映画で主人公が『悪人に感謝しろ』って言うシーンがあったんですよ。何の映画かは忘れてしまったんですけどね。自分みたいな悪人がいるから、君達は『自分は善人だ』と思う事が出来る。だから感謝しろというわけですね。僕とあなたも似たようなものだ。僕のようなクズ人間がいるから、あなたは普通の人だと思える。僕みたいなクズが苦しんでいるからあなたは『人を救うんだ』という使命を持てる。圧倒的に上にいる自分が、僕みたいな虫けらを救わなくちゃいけないんだとね。それが綺麗な行為なのか偽善なのかは今ここで問題ではありません」
男は何も返さない。ただ固まっているだけだ。仕方無く、僕は話を続ける。
「あなたは僕みたいなクズ人間がいるから『かわいそうなクズ人間を救う』という存在価値を作る事が出来ます。そうやってまがい物の存在価値を作り信じる事によって、あなたはこの何の意味も無く、価値の無い世界を苦しまずに生きる事が出来るのです。僕みたいなクズ人間を犠牲にして作った偽物の価値でね。だから、もし僕みたいなクズ人間がいなかったら?救う相手がいなかったら?あなたは耐えられますか?偽物の価値を失い、ここが虚無の世界だと気がついた時に、あなたはさっきみたいに笑えますか?」
男は何も言わない。いや、何も言えないのだろう。僕みたいな狂人の言っている事なんて、一つも頭に入らないに違いない。ただ単に狂っている僕が恐ろしくて動けないんだろう。
僕はさらにウイスキーを飲む。アルコールが僕に力をくれる。アルコールに救ってもらおうなんて、最初から思っていないよ。これは僕にとって毒だって、最初から知っている。
「あなたは耐えられないと思う。虚無の世界で、絶望の中、人生を悲観して死ぬだけ。もしかしたら悲劇のヒーローみたいな物語を創るかもしれない。偽物の価値を自分に持たせるために。それも良いですね。人生に彩りが出る。幸せだ。でも、そんなのは嫌でしょ?あなたは常に人の上に立ちたい人だから。人を見下したい人だから」
男の右手が震えている事に気がついた。それは僕がアルコールが切れた時によくなるやつに似ていた。
「何か反応をしてくださいよ。一人で喋っていると僕がおしゃべりみたいじゃないですか。こう見えて、僕はおしゃべりが嫌いなんですよ」
それでも男は反応をしてくれない。僕は一体誰のために話しているのか分からなくなってきた。男のため?自分のため?
「あなたみたいな人が存在価値を作れるように僕が産まれたんです。僕がいるからあなたは自己顕示欲を満たせる。生きる意味を持つ事が出来る。だからね、僕を救ってしまって、僕みたいなクズがいなくなってしまって、そしたら困るのはあなたですよ。僕が救われたら、あなたが苦しむ事になる。世の中はね、そういうものなんです。誰かが苦しまなきゃいけないんです。だから、あなたがやるべき事は、今まで通り僕を見て、そして見下す事です。『いずれああいう人を救わなきゃいけない』と思うだけです。分かりますね?そうやってモチベーションを上げるだけで良いのです。僕はそのための存在ですからね。間違っても僕を救ってはいけません。それがあなたを救っている僕からのアドバイスです」
もうこれ以上、何も言う事は無い。男は一切反応を返してくれないし、これじゃあ岩に向かって喋っているようなものだ。久しぶりに喋ったのに、全然面白く無い。もう話は止めよう。
僕はウイスキーを飲んで気分を切り替えた。ウイスキーの含む熱は、一瞬で僕を別の自分に変えてくれる。
リュックサックからウイスキーのボトルを一本取り出し、男が僕に渡してくれたミネラルウォーターの入ったペットボトルと一緒にそれを男の胸に押しつける。僕の勢いに押されるまま、男はそれを受け取った。
「それでも飲んでください。僕からの愛です。案外良い物ですよ、それ。それでちょっと救われて、また頑張ってください」
僕は男に手を振った。男はしばらくぼーっと僕を見つめていたが、僕がもう一度手を振るとすぐにきびすを返して立ち去ろうとした。その時、言い忘れていた事を思い出したので僕は男の肩を掴んで引き留めた。男は、恐る恐るこちらを振り返る。おいおい、あんたから見たらやっぱり僕はモンスターか悪魔なのか?
「一つ言い忘れていました。あなたを救っているからと言って、僕は神様ではありませんよ。そうですね。例えるなら、自分の欲望のために悪魔を呼び出して、その悪魔につきまとわれて苦しんでいる哀れな錬金術師と言った所ですかね。少しだけ幸福を味わって、その後はずっとその悪魔からの人生を吸い取られている。あっ、あなたの後ろにもいるじゃないですか。見えます?」
僕は男の右肩の上を指差した。男がそこを見る。もちろん、何もいない。だけど、僕にはちゃんと見えた。ニヤニヤと汚く笑う、僕についているのとは違うもやの姿を。
「それではさようなら、お元気で」
僕は男の横を通り抜け、そのまま公園の外に出た。男の方は振り返らない。ただひたすら進む。
しばらく歩いた所で立ち止まり、ため息を吐く。
「変な人に無駄にウイスキーをあげちゃったから、また買わなきゃな」
僕は帰りにいつものスーパーに立ち寄って、ウイスキーを買った。
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