【 Desire 】
海斗は疲れていた。ただそれだけ。だからこそ、自分を
だから、何も考えないようにした。
考えたら終わりだ。
もう身を任せてもいい。
ここは、そういう場所だ。
誰も気付きやしない。
海斗は少しだけ離れ、香苗の顔を見つめた。いつもの冷たい印象とは違い、柔らかく
少しだけ顔を近づけた。・・・
遠慮がちに、香苗の唇に自分の唇を重ねた。柔らかく
ああ、もう、自分を抑えなくていいんだ。
海斗はそのまま自分の唇を激しく押し付け、香苗の
それだけで、身体中に
海斗は香苗の手を握ってソファから立ち上がり、そのまま横のベッドへと
香苗の手首を強く掴み、そのまま押し倒す。香苗が抵抗する事もなく
自分の行いで、恥ずかしそうに身体をくねらせる香苗に、衝動を止めることなどできるだろうか。
香苗は目を
さっきまで淋しげに苦しんで居たこの人の為に、
〝 責任など不要な関係なんだ 〟
その様子を見た海斗は、更に激しい感情が
声を我慢しながらも、目にうっすらと涙を浮かべて息を上がらせ、顔を横に
海斗はもう、歯止めが効かなかった。先程の弱々しい
二人はもう限界だった。思考回路などもう機能していない。快感を求める事だけしか考えられない。
ああ、もうどうでもいい。
どうでもいい、もっともっと。
責任などしったことか。
責任なんてもう忘れたわ。
俺の全身で
私を食べ尽くして。
俺の物にしてやる。
私をいたぶって。
離してなどやるものか。
ずっと繋がっていて。
証を刻んでやる。
もっと
海斗は、ぐったりとしている香苗の首筋に何度も優しく唇を
香苗の両足を少しだけ開かせ、その間に
押し寄せる快感に、二人の頭は真っ白になる。
海斗の熱で満たされるのを感じ、我慢など出来ず、鳴くように声をあげる香苗に、海斗は嬉しさと興奮を抑えることはない。
それが、今、実現している。
香苗は、快楽に
海斗は、先程まであった辛さや不安を
二人の価値観はどこまでも違うようで似ている。
承認欲求の満たし合い、利害の一致、それが当てはまる。
だがそんな理屈、今は、どうでも良い。
少しでも相手の体温を感じたいのか、海斗は強く強く香苗を抱きしめ、激しく唇を求める。その間にも止まることなく、何度も何度も強く打ち付ける。鼻にかかって漏れ出る香苗の声、息苦しさが更に甘い感覚を増す。
何度も与えられる、
海斗は最後に、深く強く、自らを
香苗は、甘く
海斗は、香苗から起こる大きい
次第に落ち着き、
ああ、もうなんでもいいや。今はまだこの感覚に
〝好き〟なんて
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