第2話「モヤっとした感情」
さて、ここからは君に言っておかないといけないことがある。
まず、ここはグループで作られているのでルールは個人で交換したりしないこと。
つまりだ、俺らの会話を複数人が見ているって事なんだ。
恥ずかしすぎるだろ?
でも、駆け引きしたくなる可愛さが彼女にはあるんだよなぁ…
それじゃ続きに戻ろう。
「ただいま」
男性は仕事から帰ってきて俺らに声をかける。
「あ、おかえりなさい」
「おかえり^^」
仲の良い俺らは挨拶を欠かせないのだ。
実家のような安心感がある。
「元気か?」
誰かがそう聞くと彼は「あぁ、元気だよ」と答えてしばらく返事を返さない。
多分、手洗いなどをしているのだろう。
俺らがイチャついているところにさっきの男性が帰ってくる。
「おかえり」
俺はそう声をかけた。
すると男性は相当疲れているのか苛立ち始めた。
「チッ、リア充がッ…」
そう言って攻撃的に俺と彼女に当たってくる。
その様子を見て俺もイラつきが増し攻撃的な文章を書こうとしたのだが手が止まった。
これを彼女が見たらどう思う?
俺は優しい男性でありたい。
その気持ちが強かった。
怒りは自然と収まり俺は優しく彼から送られてきたコメントを返した。
俺も彼の気持ちが分からない訳でもない。
「翔も混ざりたいのか?」
そうやって誤魔化すと同時に彼女が男性に謝罪する。
「ごめんね。もうイチャついたりしないから。( ´・ω・`)」
そう言って俺から少し距離を置く。
謝らなくてもいいのにな。
そう思いながらも彼女が距離を置いたので少し寂しくなった。
なんでだろう。俺はこんな感情を今まで抱いたことなんてないのに…
モヤモヤした気持ちが俺の心を埋めつくす。
それからいつもは平気だった明日の仕事が憂鬱に感じた…。。
ーENDー
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