怒りは己の脳を焼く
喜怒哀楽
人には感情が存在します。その中の怒りとは脳を焼くそうです。
怒りとは人間が人間となる前から…いや、様々な動物も持ち合わせる防衛機構のひとつなのだそうです。
例えば獲物を仕留める時、外敵に追い詰められた時…怒りが脳を支配します。喜怒哀楽の中で最も表に現出し易いのが怒りと言えます。
怒りには凄まじい力があります。容赦を無くし興奮させ恐怖を抑え込み終いには命迄奪う程に…
セネカの著書『怒りについて』の中でも述べられていますが、グナエウス.ピーソーは己の怒りによって無実の三人の部下の命を奪いました。
それでも人は、怒りとは雄々しい、必要な感情だ…と述べます。近視眼的にはそう写るのかも知れませんが、数歩引いて全体像を見てみると怒りとは『醜悪』であります。
演劇の話になりますが、喜怒哀楽を表現してみよ。そう言われ私に『怒』が当てはめられました。リアルで有ればいいのだと考えた私は怒を本来の気持ちで曝け出しました。結果は先にも述べた通り『醜悪』となりました。
演劇での感情表現のコツは、実は『真実の感情は一割』残りの九割は『演技』なのです。
そう。一割本物が含まれているだけで事足りるのです。それほど喜怒哀楽の暴露とは強いものです。
怒りに焦点を戻しましょう。
怒りは己の脳を焼く。歯止めがきかなくなる。
更には長時間の怒りは脳を萎縮させ傷つけては病気にしてしまうのです。
漢方でも怒りを取り除く療法が取られることが多々あります。漢方は感情にも重きを置いています。病気によっては怒りやすくなる病気も実際に存在しますし…
私も怒りを取り除く為に生薬を煎じて朝夕とも飲んだりしております。病気とは辛いものです。
皆様。怒るな…とは申せません。生来怒りっぽい人は居るのですから。更に人間の防衛機構の一つなので消し去ることはとてもとても…
ですから怒ったら、まず手早く手放す工夫をしましょう。怒りで他人を傷付けてしまう前に。自分を自傷してしまう前に…
世の中侮辱の絶えぬもの。怒りを掻き立てる物ばかり。ですが出来るならぐっと我慢を。怒りのコントロールを身につける事が肝心。侮辱に反応すれば怒ってしまう。ですから反応しない様に整えましょう。さすれば侮辱等は過ぎ去るのですから。アンガーマネジメント…これもあながち捨てたものでは無いのです。
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