第5話もし疲れてしまったら
皆様毎日お疲れ様です。
きっと色々な方々が沢山の場所で踏ん張っておられると思います。
何かしらのお仕事で毎日踏ん張らなければならない人。
勉学を基として学ぶ人。
病気や怪我を治すためにたえている人。
他にも様々な方々がいらっしゃると思います。
皆様。人は生きている事こそが大切なのだと太刀山は思います。
もしその生きている事こそが自分の一番の仕事としたならば…
人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢まぼろしの、如くなり、ひとたびしょうを受け、滅せぬもののあるべきか…
有名な敦盛…でしたか。
現在の平均寿命はのび、八十代の方々も珍しく無い世の中です。
ですので、人間ハ十年、下天の内をくらぶれば、重き重石を、担ぐなり…ひとたびしょうを受け、二度と戻りたくはなく…
今現在ですとこの様な敦盛になっているかもしれません。
この世で生きる事。それは今も昔も皆様苦労されています。
有名な戦国時代の武将も。
最近の若者は礼儀も知らん。この世は終わりか。と、言う者もおるが、わしの若い頃も年を取った者が同じ事を言っておったよ。
この様に言ったと伝わっています。
ずっと昔から人々はこの世の終わりなのでは無いかと嘆いていらっしゃいました。
ですが、更に昔の聖賢の士はこの様にもいっています。
街の喧騒に嫌気が差し、引退をするならば、山に居を構えられよ。
街の者達は、この酒が美味い、俺は高い酒を呑んだ…というが、山里の杣人に尋ねられよ。
杣人は今日の夜に呑むにごり酒の話で笑顔を見せる。
街の者達は、高価な料理を豪華な服を着て箸で突きながら、密談をするを好むに。
山里の杣人は、今日の夜に家族で食べる柏の肉の話を嬉しそうに話してくれる。
これこそが、人の身の置き方なのだ。
この様に述べられています。
今の世は逃げるのは恥…いや、そもそも逃げられないから…過労死等が起こっているのかとも思います。
ですが、自分の身が危ないと思いましたら、辞めたりは出来ずとも、一歩下がってゆとりを一秒でも長く保つ事も良いかと思います。
何も…逃げている鼠の巣穴迄塞いでしまっては…どうやって生きて行かれましょうか…
伝、隠れ処の、ひとつも無きは、くるしき身、埋めるべからず、窮鼠逃洞
手前味噌ですが。一笑一笑
今は一人一人が自分だけの「山里の庵」を持つ時代かもしれません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます