第22話 巫女たちとの交合 恵美

 既に女子四人は、「交合の間」で待っていた。

 白の着物に着替えている。薄い着物なので、少し透ける。

沙織も双子も、恥ずかし気に胸を両手で隠して前屈みになり、ソワソワしていた。

 ポーカーフェイスを決め込んでいる恵美も、さりげなく上下を手で隠している。やはり、恥ずかしいのであろう。


 一方、舞衣は慣れてしまっていて全く気にしていない。

透けていようが堂々としたもの。今更、羞恥も何もない。


 もちろん祥子も。

祥子は、今日は袴も穿いていない。皆と同じ白の着物のみだ。

 どうせ、直ぐに脱ぐのだから、面倒になったのか…。

でも、慎也を迎えるときは、袿袴を着ていたはずだ。

 男を迎える正装だったのか?

同性は、これで良いのか?


「さあ、始めるぞよ。そんなに着物を気にするな。どうせ脱いでスッポンポンになるんじゃ」


「祥子様、順番はどうします?」


 祥子は発言者の舞衣を見、そして四人を見た。


「そうじゃのう。気が変わってしまってもいかんから、其方そなたたちからかの」


 祥子の視線を受け、たじろぐ沙織と不安そうにする双子。

 それを見て、恵美がその三人に告げた。


「う~ん、じゃあ~、私っから、してもらおっかな~。

杏奈ちゃん・環奈ちゃんが先に戻っちゃったら、色々詰問されちゃうでしょ~?

と言っても~、戻るのが妊娠した順なら、先にした方が早く戻れるわけじゃないんだろうけどね~」


「わ、私は最後に戻りたい。妹を残して帰れない!」


「じゃあ、私~、杏奈ちゃん、環奈ちゃん~、沙織の順番ね~。

ということで~す」


 自分も不安が無いわけではないだろうに、恵美が仕切ってくれるのでスムーズに決まってゆく。これは実に有難い。


 慎也は着物を脱いで全裸になり、ベッドへ坐った。


 恵美も着物を脱いだ。

 …細身の体。しかし、骨ばっている訳ではない。スラリとした女性らしい、しなやかなラインだ。

 胸は少し小さ目ではあるが、それでもしっかり膨らんでいる。

 右手で胸を隠しながら、だが、堂々とベッドへ上がった。


「さあ、どうぞ~。お好きにしてくださ~い」


 ゴロッと仰臥し、皆のいる方から顔をそむけて目をつむる。

 ほんのり顔が赤い。

 何でもない振りはしても、彼女も若い女子。やはり恥ずかしいのだ。


 しかし、近くに寄ると、いきなり目を開け、慎也に顔を向けた。


「あの~、私、初めてですので~、その点よろしくお願いしま~す。

それから~、キスだけは断固拒否しますので、よろしく~」


 再び顔を背け、目を閉じる。


 慎也は気勢をがれ、戸惑とまどった。

が、すぐ気を取り直し、キス無しで進める。


 小ぶりだが張りのある胸の膨らみを……。


 ………。


 そして、秘部を…。


 全く抵抗はしないし、特に反応もしない。

 いわゆるマグロ状態。

 いや、しかし、背けている顔はさっきより確実に赤くなり、呼吸も荒くなってきている…。


 外野三人の鋭い視線が痛い…。が、慎也は気にしないことにして、恵美の脚をゆっくり広げさせる。

 恵美は抵抗せず、されるがまま…。


 逆三角形型の綺麗なヘアーの下。広げ、再度指で……。


「ひゃうっ!」


 ついに、声を漏らす。


「あ、ダメ、うっ、気持ちイイ…」


 外野には聞こえないような、小さな声でつぶやく。


 生殖口からは、準備が整った印が流れ出てくる。…そろそろ頃合いか。


 恵美は処女と言っていた。

だから、効果があるかどうかは分からないが、美月の時にやった、おまじない。

 彼女の秘部に手を当て、念じてみる。


(…痛くないように…)


 何か感じたのか、恵美は驚いた顔で慎也を見た。


「入れるよ。力を抜いてね」


 小さくうなずく恵美に、慎也は結合開始する。


「う、痛…。だ、大丈夫、全部入れてください」


 ああ、やっぱり、痛く無くは出来ないのかと思いながらも、慎也はゆっくり深く結合してゆく。


「あ、気持ちイイかも!」


 外野三人に聞こえるように恵美は声をあげ、よがる。


「あ、イイ。気持ちイイ!」


「あ~ん!イッちゃう~!!」


 その様子を凝視している外野三人は顔を真っ赤にし、口に手を当てて見守る。

が、慎也は、恵美の声の大きさに少し不自然さを感じた。

 一昨日の美月は、初めてでも一気に絶頂に達した。しかし、この子は何となく違うような…。


(もしかして、あとの三人の不安を取り除くために……)


 急に人数が増えたので、一人にあまり時間はかけられない。

慎也は出し入れの速度を速めてゆく。

 恵美は変わらず大きな声を出し続け、身振り大きくもだえる。


 慎也は、恵美の体内に勢いよく精を放った。そして、ぐったり恵美にもたれかかり、耳元に、小声でいてみた。


「演技?」


 恵美は、かすかに狼狽ろうばいして慎也の目を見、赤い顔のままニヤッと笑ってささやいた。


「バレました~? 内緒ですよ~」


(女狐だな。本当に処女だったのかな)

 そう思ったが、抜き出した慎也のモノには血が付いていた。破瓜はかの印だ。

処女だったのは間違いない。

 友達思いで冷静沈着な子だと、慎也は感心した。

抽入

 恵美は、慎也の精が抽入された股間を抑えながらベッドを降りた。


(演技か…。最初は、そのつもりだったんだけどね。

でも、物凄く気持ちよかった……)


 かすかな笑みを浮かべながら、三人の方へ歩いて行った。

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