第4話 夢を持つこと、そして究極の目標とは…
さて、前回の話で、夢を持つことは良いことと記しました。
しかし、スターになるとか有名アスリートになるとかという夢だと実際には限界を越えるような努力や運が必要なうえ、それをもってしても叶わないことがほとんどです。
だからと言って例えば子供がそういう夢に挑戦したいと訴えたときに「そんなの無理よ、現実は厳しいの!」などと親がいきなり否定するのはいけません。
もともと「人生」には大して意味など無いのです。
だけど青春期には人は漠然と「何を成すべきか?」「どんな夢を目標を持つべきか?」などと強迫観念にとらわれたりして精神が不安定になり、校舎の窓ガラスを壊して回ったりします。
ゆえに自発的に夢を持つことが出来たってのは素晴らしいことなのです。
ここで親がちょっとでもその夢を否定したりすると、「親は自分の味方」だと思っていた子供は、その後いっさい親を疑い、コミュニケーションをとろうとしなくなります。
子供の心をなめてはいけません。
どうしたら良いのでしょうか?
簡単なことです。
親はその夢を応援しつつも、「現実として金銭的、期限的にフォロー出来る線」を子供に伝えれば良いのです。
あとは子供が自分の判断で頑張るかどうか決めれば良いのです。
そして「頑張る!」と決めたなら、それからは叱咤激励すれば良いのです。
夢を「見る」のは自由ですが、それだけならば妄想と何ら変わらぬ行為です。「叶える」となればハードな現実をひとつづつクリアして行かねばなりません。…夢を実現するためへの現実や可能性については当人が判断しなければならないのです。
まわりの人間が無責任に、
「やらずに後悔するより、やってみての後悔の方が良い」
などと言いますが、アホな大人が自分の夢にこだわり無謀に突き進んだ結果、莫大な借金だけが残ったら、「やらなきゃ良かった、誰かが止めてくれれば…!」と後悔し、無責任に煽った奴を恨むことになりますからね。
そして精神はすさみ、犯罪に走り、船越英一郎に崖っぷちに追われる人生になったりします。…怖いですねぇ。
では、具体的な夢を持てなかったり、あるいは夢なかばで挫折した者は人生において何を目標にすれば良いのでしょうか?
実はね、そんなに大袈裟に考えなきゃ良いんですよ。
…人間にとって最も大切なのはコミュニケーション能力!
…愛や優しさは技術とテクニック!
これを肝に銘じることです。
逆に言えば、コミュニケーション技術とテクニックの無い人には愛も優しさもありません。
たまに周りの者が無責任に、
「あの人、悪い人じゃないんだけど…」
とか言って庇いますが、それは
「扱いづらくて面倒くさい人」
という意味です。…同様に、
「あの人にも優しいところはあるのよ…」
と言うのは、
「頑固で粗暴な奴」
という意味です。ろくな者じゃありません。
コミュニケーションの「技術とテクニック」、「投資」としての礼儀…この2つを意識して生きていけば、おおよそ人生は上手くやって行けます。
あなたが、人生でどれだけの人々と巡りあうかは分かりませんが、当面の目標として、あなたが出会う人々に
「あなたに会えて良かった!」
「あなたと仕事が出来て良かった!」
「あなたと話せて良かった!」
と思ってもらうことを目指しましょう。
なぜならこれはある意味、金持ちやスターや有名人になるより価値あることなんです。
金持ちやスターやプロスポーツ選手は、カネや人気や成績が落ちれば終わりです。…さらに、特殊な職業ならば挫折した時にツブシが効かない場合が多い。
地道に自分の周りから人徳や人望を得て行くことが大切です。
そして、人として究極の目的を達成するために学習しましょう。
それは、あなたが学習と経験から考えた「倫理観」を確立することです!
…出来れば、あなたが結婚して子供が出来るまでに、あなたと相手でコミュニケーションをとって夫婦として、いや一家としての「倫理観」を確立する必要があります。
なぜなら、あなたの子供をその「倫理観」に基づいて育て、躾けて行くことが大事だからです。
…しっかりした倫理観が親に無い場合、子供への躾けは、叱るにしても何にしても場当たり的になります。
父親と母親で言うことが違ったりします。
子供は戸惑うでしょう。
あなたが、一家として人生の中で容易に揺るがない「倫理観」を持って、人や子供に相対して行くこと、人生をおくることを究極の目標にしたら良いと考えます。
子供が成長した時、その「倫理観」で育てられて良かったと思えば、あなたは親として感謝されリスペクトされるでしょう。
…さて、私が述べたかったことはこれでおおよそ終わりですが、調子に乗って次回では人生に関する経験的な雑談をちょっと記してみたいと思います。
興味が残っていたら、次回 (最終回) までお付き合い下さいね。
では。
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