20:00
昼に夢衣のプレゼントを悠に選んでもらおうと思ったけれど、悠には俺の考えが筒抜けで夢衣の好みだけを教えて瑠愛さんが待つ家に帰ってしまったので、俺は次に東京に住んでいた時によく遊んでいた
七海「やべー。来虎のでけぇ…。」
と、挨拶することなく俺のコート下にある胸を揉む七海は世の中ではとてもモテるタイプの細い筋肉質で丁度いい高身長で顔立ちがとても整ったイケメン。
けど、男だけでいるとただの猿で俺の発達した胸をヨダレが垂れそうな笑顔をしながら揉むのは大学1年の頃から何も変わってない。
来虎「偽物より本物揉めばいいじゃん。今は彼女いないんだっけ?」
七海「いなーいっ。この間の合コンも不発だった。」
顔が良すぎるのも悩みものなのかと俺は七海のナチュラルハイライトにイカそうめんを思い出していると、七海は俺の胸から手を離して懐かしい居酒屋に連れて行ってくれた。
七海「やっぱり冷やしあめ一択よね?」
来虎「七海に胸揉まれないようにハイボールにしようかな。」
七海「だーめ。とりあえず、冷やしあめとポテサラ2つずつで。」
と、七海は勝手に注文を通し店員さんを行かせてしまった。
七海「んーっ、やばい。来虎と呑みが久しぶりすぎて気分上々過ぎ。」
来虎「俺も。ここってイカの刺身あったよね。」
七海「8種盛りのやつにあるね。」
俺は久しぶりに仕事仲間以外との呑みに気分が浮かれてしまい、本題を話すのを忘れて3軒目に来てしまった。
来虎「あのさ、七海って女性にプレゼント選ぶ時って何を基準に選んでる?」
俺はトイレから戻ってきた七海が酔いつぶれる前に聞くことにした。
七海「えー…?基準…?」
来虎「欲しいものを直で聞くのはやっぱダメだよね。」
七海「まあ、サプライズだったら嬉しさ倍増だろうね。」
…だよなぁ。
まあ、聞いても教えてくれないんだけどな。
七海「なになになに?好きな人でも出来た?素人童貞卒業?」
来虎「あのヘルスで何もやってないって何回言ったら分かるんだよ。」
七海「来虎にやっと好きな人出来たかぁ…!今日は朝までな!」
来虎「いいけど、そういうのじゃなくて…。ただ、仲良いからクリスマスプレゼント交換しようってなってるだけ。」
俺はまた自分が他の人と違う感性なのを痛感して、心の奥で静かに落ち込む。
七海「んーむ。まあ、関係性はこれからとして、その関係性がもっと良好になるようなプレゼントをあげたいということですね?」
と、七海は誰のモノマネか分からない探偵風に顎に手を置き、悩んでいるフリをする。
来虎「まあそんな感じ。いいアドバイスある?」
七海「俺は半年前からリサーチ入れるからな…。あと2日?3日?しかないだろ。」
来虎「25日に渡す予定。」
七海「んー…、その人とその間に会う予定ある?」
来虎「明日、また買い物行くことになってる。」
七海「また?来てすぐに行ったのか?」
来虎「昨日もしたけど、俺のジャケットを作ってくれてる子と一緒に買い物するから、サイズ合わせがてら一緒に遊ぼうってなってる。」
七海「あー…、よく分からないけど、遊ぶんだ?」
来虎「そう。」
七海「じゃあ俺も行っていい?」
と、七海は両方の人差し指で自分の頬を指して可愛こぶる。
来虎「…まあいいと思う。ジャケット作ってくれてる子は中学生だから呑み屋にはいけないぞ。」
七海「この時代は若頭しか才能を持ってないんだな。」
来虎「だな。」
俺たちは自分たちより年下の才能を羨みながら、体のために2杯目から飲んでいるハイボールを口に含み少し苦味が増したのを感じて唾液で流し込んむように喉を鳴らして飲み続けた。
環流 虹向/ココのさきには
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