第30話
俺なりに焦ってたんだと思う。
アイドルが俺の家に来るなんて、
思ってもみないし。
だから、途中で階段を踏み外しそうになったけど、なんとか、大丈夫だった。
いやでも早まる鼓動。
俺は鍵を開けて、
彼女の姿を見た。
「ごめん、待たせて。
あ、えっと、びしょ濡れだね、、」
「うん...悪いんだけど、
シャワー借りてもいい?」
「着替えも、借りていい...?」
変装した状態だから、帽子に眼鏡に、で
ひどく
地味目だけど。
これさ、一矢纏わぬ姿になったら、
俺の理性、もたないよね、、
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