第29話

ベッド上さえ綺麗ならいい。そして

私、我慢できない発言。

当然の土砂降り。

びしょ濡れ。

着替えなきゃいけないこと必至。


俺は。


頭の中が。パニくる一歩手前だった。


部屋の中、ちょっと綺麗にしたいし、

その、隠したいもの、見られたら照れるし、

なんか、一応、全く付き合ってない、マヒロって幼馴染の彼女がいるのにもかかわらず、

その、それらをマヒロに見られたら浮気みたいになっちゃうかもだから俺的には、隠したいものだった。


そんなこと、考えてたら

バシャバシャ...!

って落雷とともに。

部屋の窓にたたきつけてきた、

小さかった雨粒が、

大粒になった。


「シンジくん、早く、、、!開けてよ、、」


「もう、被ってる帽子、びっちょだよ...」


もうどうにでもなれ、と思った。


「分かった。すぐ降りてく」



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