第14話
「藤島くーん、
そんなことはなくてさ...」
「え」
「なんとー、山吹くんは今、医者なの!
東大附属病院に勤務しててー!
で、若いながらもどんな病気でも即座に見抜いて適切な処置を施す神医師...患者さんや
うちら看護師仲間にはゴッドハンドって呼ばれてるわよ...」
「は?」
「ゴッドハンド??」
「そうよ。神の手...。聴診器当てたり、
身体触っただけで、色々と解るみたいなの...」
「まさか、そんなこと、あるわけ...」
俺は別に。
自慢話とか基本的に好きじゃないからさ。
特段、藤島くんに詳しく話すことはない。
ただ単に、一緒の病院にいるこの、
昔っから噂大好きでお喋り大好きな
かつてのクラスメイトの女子が、藤島くんに
事細かく、俺のいい噂だけ、話して聞かせた、それだけのこと。
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