第15話

「一眼、見ただけで、病気を見抜くとか...

医者とか...シンジの奴が勝ち組とか、、、

マジでムカつくわ...!」


藤島くんは、その場で拳を握りしめ、わなわなしてたけど、

流石に大人になったのか、暴力は振るわない。


やがて。


皆で近況報告をする時間になったんだけど。

ひとりの女の子が遅れてきた。


俺は、


「遅れて、ごめんなさい...!」


と帽子を目深に被って、お世辞にもオシャレとは言えないけど、地味目な服をきれいに

着こなし店に入って来たその女の子の声を聞いて。


直ぐに、あの幼馴染の真島マヒロだと

気が付いた。


すぐに気が付いたのは俺だけ...。

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