第6話

下駄箱まで、ゆっくり走った。


そこまで来て、

俺は再びマヒロに御礼を言った。


「あ、ありがとう、チョコ...!

大事に食べるよ...」


「うん、、どういたしまして」


「あのさ、さっきの、、もしかして俺にこ、

告白??」


「彼女にして、ってこと?」


「ううん。違うよ」


「え」


「彼女にしなくていいから、

取り敢えず、許嫁にしてくれたらそれでいいの

...」


「私さ、この通り、ふくよかじゃん。

並んで歩いてたら恥ずかしいと思うの...」


「え、いや、そ、そんなことは...」


「相変わらず、昔っから優しいね。

小学6年の修学旅行の班決めで、私がのけものにされた時も、俺らの班に、、!って

男だけの班に私一人が入ったじゃんね、、」


そんなこと、確かにあったけど。

マヒロは女子の班に入れなくて、

一人俯いていた。


そんときの、先生は力の無い、弱っちい

先生で、


修学旅行の班は、

6人、それも、好きな人で組めばいいって

そんな事を言うやつで。


女子は19人いたけど。マヒロが溢れた。

男子は17人で、一人、女子を入れる余裕があったんだ。


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