第3話

目の前に飛び込んできたのは、

色とりどりの綺麗にラッピングされたチョコであり、中には、一眼見て高級と判るチョコレートまであった。


俺は一個もなくて。

こいつは35個。


藤島くんの手による頭を押し付ける力が弱まり。

俺が顔を上げると。


「一個くらい、恵んでやってもいいんだぜ。

勉強しか取り柄がない、陰キャのシンジくん!」


と声高らかかに言ってみせた。


俺が黙っていると。


「何とか言えよ、このド陰キャが!

大体よー、目障りなんだよ。

背は低いし、運動はできねぇのろまだし...!」


「お前がいるせいで、俺は学年二位だしよ、、、いつまで経っても一位になれてねぇ!!」


「学校来なきゃいいのに...!」


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