第15話

「あ、陰キャくん起きた、もしかして?」


「おまえが起こしたんだろ...?

なんなんだよ、俺が気持ちよく寝てるとこ、ベッドの上に立って、ギシギシさせるとか、

何考えてんだよ...?


こんなとこ、保健室の先生にでも見られたら

おしまいじゃねぇか...!」


「しかも、隣のベッドにいるやつだって、

この会話、聞かれてたらどーすんだよ...?」


「それなんだけど。

隣のベッド、今は空なの。

何故って、私が朝一から寝てたから。

昨夜はギャルのオネェちゃんのタンス漁って

どれがいいか、選んでたら、気付いたら深夜になっちゃって、寝不足だったの」


「バカじゃねぇのか、おまえ...」


「保健室の先生は、今、席をはずしてるわ。

だから、大丈夫。

ま、でも、そんなに長くこーしてるわけにも

いかないけどね」


フフッと小悪魔的笑みを浮かべ。

林ユーコは、俺の顔を凝視した。


「それにしても...。

どういうこと?このアングルで、興奮しないって、おかしくない??」


「あー、それなんだけどな。。」

俺はスカートの中から、目を逸らして淡々と真実を告げることにした。

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