第14話

俺がうとうとして暫く経った時だった。

女の香水の匂いと、不自然なギシギシ音が両方の耳に響き、目が覚めた。


うっすら目を開けると。

寝ぼけてたせいもあるけど。

それが最初なんなのか、一瞬わかんなかったけど。


頭の中がしっかりしてくるにつれ、分かった。


目に飛び込んできたのは、

肌色の足と。

もう、布面積ちょびっとしかなくて。

派手過ぎる真っ赤な下着だった。


「これなら興奮するでしょ??

顔、真っ赤になって飛び起きるっしょ??」


聞き覚えのある声。


あー、林ユーコだわ。

昨日の放課後、なんか、息巻いて

リベンジするとかなんとか言ってたけど、

これがその。


彼女の言ったリベンジ、らしかった。

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