第11話

「俺がそんな、黒パンで興奮するかよ...」


こっからは俺のターンだ。


俺は元不良。

んでもって、今は陰キャだけど、伊達眼鏡外して前髪かきあげたら、自分で言うのもなんだけど、超のつく男前。


外見だけじゃなくて、一応、ボクシングも

全中一位だったからな、俺、モテモテで

彼女がいたんだ。


しかもど派手な彼女がな。


彼女の下着は凄かった。


そりゃもう、布の面積が少なくてだな、

色も赤で....


「あのな、どーせ見せるなら、

もっとド派手なのじゃなきゃこっちは興奮しねぇよ...そんな黒パンなんて、おばはんのはく下着だろ...??」


「しかも、布面積多いし...」


「な...」


「なっ....!!」


「な、なによっ....!陰キャのくせに、

なんなのよっっ...」


林ユーコは顔を真っ赤にして怒ってみせた。

俺がどんな反応をするか、存分に楽しもうと

思ったところが、アテが外れたみたいだった。


彼女の下半身と両手を見るにつけ。

制服のスカートを全開まではだけさせようと

してたみたいだけど。


恥ずかしがって、スカートを元に戻してた。


「ムカつく...!!私が陰キャくんに

コテンパンにやり返された感じゃないの!」


林ユーコはふてくされ、そして、

俺とは放課後まで口を聞くことがなかった。


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