きっといつか、ここに愛を記す。

いつかの日記

千束さん

も～～～今日は本当にありがとうございましたっ！

ほんっっっっとうに楽しかったです！

私今まで誕生日ってあんまり好きじゃなかったんです。

友達がSNSで幸せそうな写真を上げるたびに、なんで私だけ……って拗ねて膨れてました。

でもでもでもでも千束さんのおかげで、今までのつらかった日々が全て報われたような気がします。

今日こそが本当の誕生日。

もしかしたら今日……私が生まれたのかしれません……！

意味わかりませんね、すみません！

家に着いてお風呂に入って布団にも入ったんですけどね、寝付けなくて今コレを書いています。全然興奮が冷めません！

明日のお仕事は睡魔との戦いですよ、どうしてくれるんですか！

いえ、本当は睡魔なんて全然怖くありません。そんなことより明日、千束さんにお会いできるというありふれた事実が幸せ過ぎて怖いです！

ありふれたってなんか……ダメな書き方ですね。違うんです、大好きな人と一緒にお仕事をしている、という日常と一体化した幸せになんて名前を付けてどう扱えばいいのか私にはわからないのです……。

でも、ですね、千束さん。

千束さんとこういった仲になれて私は今幸せの絶頂にいるのは間違いないのですが、それでも一つだけ、ちょっぴし、わがままを言っても良いのなら……お願いしたいことがあります。

あのですね、いや、伝えようとしたらすっごく緊張してきました……私ですね、千束さんに直接好きって言ってもらいたいです！

幼稚と思われるかもしれませんけれど、私にとってはとっても大事な言葉なんです。千束さんから大切にされてるなぁと感じる度に、聞きたくなってしまうのです。

そうだ、直接仰るのがハズカシイならここに書いてもらってもいいんですよ！

そうです、きっとそれがいい、そうしましょう。

だってここは二人だけの秘密の世界なんですから。

世界はいろんなことで満ち溢れていますけど、ここだけは、私と千束さんだけの世界です。

と、いくら理論を展開したところで、私のよわよわ頭脳では千束さんに勝てるはずもありません。

なので私は私に合った方法をとります。

言い出しっぺの法則とでもいいましょうか。

つまり……まず、私からお伝えしますね。

千束さんもきっといつか、ここに愛を記してくださいね。

その日が来るまでずっと、この交換日記は続けましょう！

そしてその日が来た後は、また二人で相談して決めましょう！

愛を綴り合ったハズカシイ日記ができてもいいじゃないですか、いつかおばあちゃんになった二人で読み返して笑いましょう？

鶴舞　虹子より

あなたのことが大好きです。心から、愛しています。

徳峯　千束様