生きていた

確かに生きていたのだと

君に教えて貰いに誘ったの

変わらない何かがありますように

1年後も 5年後も 10年後も


1年経ったら土台が出来て

3年経ったら 5年経ったら...

忘れちゃったな

君の知らない故郷轟かせて

喚く電車の走る音


存在自体が危ういの

影すら残らない

光の当たる場所でパティーする

彼女らには近づけない


確かに生きていたのだと

君に教えて貰いに誘ったの

いつもの帰路で足を踏み入れずに

遠回りをして歩きたかった

家には帰りたくはなかった

喧嘩した訳でもないけれど

歩いていたかった

立ち止まりたくはなかったの


1日前の自分ですら生きていたのか知りたくて

1年前の自分が外を歩きたくなくなってたのも 忘れた

最後に笑ってたのはいつだっけ?

君は笑ってたね

私は作り笑いしか出来なかった


生きてたんだって

少なくともあの頃は...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る