私は私じゃない

文字を読みたくない 書きたくない

そこらの人と同じくらい 真面目です

あれをやりたい これをやりたい あれをしたい

あの子が好きなんです

そんな私は別世界に紛れ込んだ


こんなの私じゃありません

こんな薄っぺらい紙のような

鏡の向こうは私じゃありません

知らない 知らない 他を当たって

こんな弱虫私は知らない

こんなだらけさんは私は嫌い

そうだ そうだ 他人ですから


嫌いだ

変わり果てた自分は大嫌いだ

ちょっとやそっとで崩れなかった岩石も

今や泥とは変わらない

綺麗にして 綺麗にして

あの子の成長した姿を私に見せて



あれが好きだ これが好きだ あれは大好物だ

あの子は嫌いなんです

そんな私は戻れない


こんなの私じゃありません

こんな喧嘩を売るような

君が見ている私は偽物だ

知らない 知らない 知らしめないで

こんな興味も持てない私は知らない

こんな無知な私が嫌い

そうか そうか 独りぼっち


嘘つき

変わり果てた自分は嘘つき

ちょこっとだけ入れたスパイスは辛すぎる

あの子は地獄に落ちることを

バカみたいに願っている

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