第7話

「次のやぁーつ!あれ…?ん?どっかで?いや、どうでもいいや。えーっと、あんたも異世界転生希望っと…希望先はーっと?ちょっと!ちゃんと座っててくれる?今審査中…は?前回もお世話になった?…あぁ、道理で…近い近い近いから…離れてよ。あぁ、マジキモい…いや、こちとらあんたみたいな希望者を毎日毎日、何百人と捌いてんだよ。そんなんで知り合い顔されても知らんしって感じだしねぇ…は?前回の転生が不満!?はぁ!?何言ってんのあんた!?前回の転生時の資料は…えーっとどこだ?あ、これか?…いや、違うな。あ、これか!!あ、ちょっと違うな…あ!…ああ…これかぁ…で?何が不満だと?ほう…ほうほう…つまりは大体全てだな?そうか…分かった…よぉーく分かった。じゃああんたの行きたい世界をじっくりと語って貰おうか。時間なんて気にしなくていいよ。好きに話しな」


「…あんたの話を要約すると、『あんた以下の能力の奴らしかいない世界』って事で良いか?」


「え?良いのか…そうか。いや…いくつかあるよ。好きに選びな。ん?特典?いくつでも好きに持っていきな。え…なんだよ?変な顔して。」


「それくらい当たり前だろう?あの世の全ての事象はあんたが握っている。あんたの才能、知識、経験、発想。全てが世界を決める。あんた以上の世界は産まれない。もう分かったろ?さぁ!『理想郷』とやらを見せておくれよ!!」

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