第11話 浴槽で…

 私は水族館でイルカのショーを松坂悠希と見ていたはずだった。でも目を開けると、何処かの庭園の噴水の中にいた。自分の姿を見れば中世のヨーロッパ風のドレスを着ている。しかも水を吸っているので物凄く重い。


 周りはこんな姿の私を嘲笑うかのように冷ややかな目で見ていた。


 ──どうしてこんな所にいるの?


 私の頭の中は混乱していた。しかも手にはスマホを持っている。わたしは咄嗟にスマホをクラッチバッグの中に入れ隠した。


 すると、人だかりが出来ている中を掻き分けながらブルーノアが来るのが見えた。


 「大丈夫か、すまないちょっと目を話した隙にこんな事になってしまい…お…お前…」


 私の様子が変わった事をどうやらブルーノアは気付いたようで、そのまま抱き上げて休憩室に連れ込んだ。その間、周りの令嬢から黄色い歓声の様な物が上がった気がしたが、それどころではない。一体どうなっているのか私は部屋に入ってブルーノアに聞こうと思ったら、すぐに「このままでは風邪をひくぞ」と言われ浴槽に裸に剥かれて入らされた。しかも、何故かこの男も真っ裸だ。まさか他所様の浴室でしないですよね……。


 だが、私を捉えているその瞳は今から襲いますと言っている猛獣の様だった。


 湯船に入って来るなり私の唇を塞いで、舌を中に入れ蹂躙した後、


 「お前は一体、誰なんだ?いやどっちなんだ。俺とやった方なのか?」


 はっきりやった方なんて聞かないで欲しい。もう少しオブラートに包んで言ってほしかった。


 そんな風に聞かれて私はコクリと頷いた。その返事を聞くのよりも腰をグイッと引き寄せて、また貪るようなキスをしたと思ったら段々、胸の頂きに舌を這わしていく。


 そのゾワゾワとした感覚に背中が泡だっている。片手で腰を抱き、もう一方は、胸を弄んでいる。ブルーノアのいいように揉み解された胸の頂きはピンと主張するかの様に立っている。


 ブルーノアはその薄桃色の頂きを指で引っ掻いたり弾いたりしている。そして口の中でもう片方の胸の頂きを舌で転がしたり、吸い付いたりしてる。ジュルジュルと卑猥な音を立てながら、態と聞こえる様にしていた。


 私は恥ずかしくて、喘ぎ声を抑える様に自分の口を片手で抑えていた。


 「感じているのか、声を抑えなくても大丈夫だ。こういった部屋は誰も近付かないのが暗黙のルール何だよ」


 そう言って、クスリと嗤う姿が憎らしい。彼の視線の先には、マッサージをする為の寝台が部屋の隅にあった。


 ──まさか、本当にここでするつもりなの


 私の予感は当たっていた。これ以上ない程にブルーノアのそこは熱く固まって誇張している。ぐりぐりとそれを私のお腹に擦り付けると、何だか色っぽい吐息が聴こえる。


 「あ……あああ、ダメよこんなところで……」


 「っふ…でも体は正直だ。早くこれを挿入て欲しいんだろう、腰が動いている」


 ブルーノアはそう言うと、足の間の秘部の割れ目に指を撫でる様に這わした。それだけでもビクリと体を震わせているのに、彼は胸をしゃぶりながら、指で大きく膨らんできた蕾を潰したり擦ったりした。


 「あ……ん…ダメ…そ…こ」


 「ダメじゃないだろう。もう入口までぬるぬるしている」


 そう言って、指を密壺にゆっくりと沈めていった。自分でもぬめっている事を感じている。しかも、感じ始めている身体の小さな疼きは、ブルーノアの指の動きに合わせて段々大きくなっていく。


 ぬちゅっぬちゅっという卑猥な音と自分の喘ぎ声が浴室に響いている。ブルーノアは私の反応を面白がりながら、指を膣内で掻き混ぜている。私のいい所を探る様に慎重に抜き差しをしていたかと思えば、蕾を親指で押しつぶしながら、激しく動かした。どんどん快楽が高みに昇っていくのを感じながら、私はただただ、ブルーノアの首に両腕を廻して抱き付きながら達したのだ。

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目覚めたら、イケメン隠しキャラを攻略しちゃってました! 春野オカリナ @tubakihime

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