第8話 南嶋舞

 私と彼、田中金太が合うことになったのは、

南嶋舞という女だった。


 私たちが合うと、向こうも彼氏づれだった。


 「電話で話したと思うけど、あなたの子供だと思うから認知して欲しい」

 

 「ちょっと待って、彼の子供だという証拠はあるの?」


 「あのあなたは、彼の何なの?」


 「あ、私は今彼と付き合っているでいいかな?」


 「あ、そう」


 「おいおい、早く認知しろよ、俺はこの目でやつが、

嫌がる彼女を犯しているところを見たんだ」


 「あなたは誰?」


 「俺は、こいつの友人で、彼女が困っているから助け舟を出したのよ」


 田中金太さん、悪いけどこの2人とサシで話をつけるから、

ちょっと外で待っていてくれるかな?


 私は、田中金太を外に追い出すと、千円札を2枚取り出した。


 「お、なんでえ金くれるってか? まあ貰っといてやるぜ」


 2人ともお金は大好きらしい、見事にかかってくれた。


 「本当のことを話しなさい」


 札は消えて、本当のことを喋りだした。


 「子供は、田中金太で間違いないのですか?」


 「違うよ、別の男、近藤て男の子供さ、

あんなガマガエルみたいな子供の訳ないだろ」


 「子供が生まれて養育するのがいやで逃げやがった」

 「今も、探しているけど、何処行ったかわからない」


 「そっちの男の子供ではないの?」


 「ああ、彼は近藤の知り合いで、今回協力してくれただけだ」


 「まあ、いいわ、事実を紙に書いて指紋押捺しもんおうなつして頂戴」


 「はい、わかりました」


 私は、真実を2人に書かせて、拇印を貰った。


 「じゃあ、私に合った事もすべて忘れてね」


 「はい、わかりました」


 こうして、私は田中金太に紙を渡し、事件は解決した。


 托卵女子か、増えているとは思ったけど・・・。


 

 

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